「最高の父親」ブラピが泥沼離婚に陥った理由 アンジェリーナ・ジョリーはなぜ彼を憎むのか

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今、ブラッド・ピットが窮地に立たされている(写真:共同通信)

泥沼離婚のピット&ジョリー

突然の離婚申請から、ほぼ5年半。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの醜い争いは、今も続いている。親権の決着もつかない中、今月には、南仏のワイナリー「シャトー・ミラヴァル」をめぐり、ピットがジョリーに対する訴訟を起こした。

ふたりがこの不動産を2840万ドルで購入したのは、2008年のこと。以後、ピットはこのワイナリーでロゼワインの生産に力を入れてきたが、ジョリーはほとんど手を出していない。

なのに彼女は、昨年、ピットに相談なく、自分の分の所有権を、ウォッカなどを販売するロシアの会社に売ってしまったのだ。自分がお金も努力も注ぎ込んだビジネスの半分を、何もせずに見ていただけの元妻がライバルに当たる会社に売ってしまい、ビジネスをコントロールできなくなってしまったとあれば、激怒するのも当然。ピットは、この売買を無効とすることと、損害賠償の支払いを要求している。

こんなふうに、彼らについての泥沼の話を聞くたび、どうしてこんなことになってしまったのかとため息をつかずにはいられない。熱愛の結果、困難を乗り越えて結ばれ、一緒にいる間は公にもお互いを褒めちぎっていたあのふたりがこうなるとは、まるで予測できなかった。

すでにご存じの通り、ふたりをめぐり合わせたのは2005年の映画『Mr.&Mrs.スミス』だ。ダグ・リーマンが監督するこのアクションコメディの主役は、最初、ピットとニコール・キッドマンに決まっていた。だが、別の映画の撮影が長引いてキッドマンが出られなくなり、ジョリーが代わりのオファーを受けて、運命の出会いとなったのである。

それは、ジョリーが2番目の夫ビリー・ボブ・ソーントンと離婚してまもない頃。彼女はカンボジアから養子に取ったマードックス君をシングルマザーとして育てていた。かたやピットは、2000年にジェニファー・アニストンと結婚したものの、彼女が映画女優として成功したいという野心でいっぱいなため、子どもをもつ夢が叶わないでいた。その頃の結婚生活について、ピットは「退屈だった」と、振り返っている。

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