――今回の映画も、ビジネスパーソンにも通じる話があるなと思うのですが。
私がビジネス的に語るのもあれですけど(笑)。
最初の話と少しかぶってしまうかもしれませんが、でも私はスポーツもビジネスも、結局は同じだと思うんです。成功の保証が何もない中でも、夢を持って、夢を描くということは、スポーツの世界でもビジネスの世界でも同じじゃないかと。自分がこうありたいというものを持ち続けることって、私なんかもそうですし、多くのテニス選手もそういう人が多いと思いますが、その夢に向かって、その夢を実現するために何をしなきゃいけないのか。逆算で考える思考が成功に結びつくところは大きいと思うんです。
この『ドリームプラン』という映画は、まさに成功の形、ゴールをしっかりと持ったうえで、子供たちが生まれてきてからスタートするという、ものすごく大きなプランだなと思いますけど。
コツコツと前を向いて進み続けることが大切
――自分のやりたいことに向かって何をするのかということですね。
まさにそういうことを教えてくれている映画なんじゃないかなと思うので。そしてそこには継続する力と、それに向かってコツコツと前を向いて進み続けることが大切になります。
それって意外とシンプルなことなんですけど、それができる人とできない人とで、夢を実現できるかどうかの分かれ道になるんじゃないかなと。もちろんテニスであれば、そこにテクニックがやメンタル力などが必要になりますし、ビジネスの世界であれば、その世界で必要なものがいろいろとあると思います。大きく言えば、何事もシンプルに、コツコツとやり続けることなのではないかと。
テニスって本当に同じことを、飽きずにやり続けるっていうことの連続です。でもそれはどの分野でもそんなに違わないんじゃないかなと思っています。そこで分かれ道が出るんじゃないかなと。もちろん突然、天才になったり、突然成功を手に入れられる人もいるかもしれないですけど、それは本当に偶然だったり、わずかな人だから。やっぱりそこに向かうためにはちゃんとそういうステップを踏んでいくことが必要だと思います。
――伊達さんももちろんコツコツとやってきたわけですよね。
そうですね、もちろん。トッププレーヤーになればなるほど、そういうことがきちっとできる人が多いんじゃないかと思います。
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