読める? 雲梯 徳次郎 埴生…増える「難読IC」 なぜ、IC/JCTに難読名称が付けられるのか?

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読み方が難しい「難読」のIC/JCT、SA/PAが増えている(画像:東洋経済ONLINE編集部作成)

年度末は、高速道路の新規路線の開通が多いシーズンである。この3月には、播磨自動車道(中国横断道姫路鳥取線の一部)の宍粟JCT(ジャンクション)~播磨新宮IC(インターチェンジ)間の11.5kmと、徳島南部道の徳島JCT~徳島沖洲IC間の4.7kmが開通予定だ。

距離は短いが、前者は姫路鳥取線の最後の未開通区間の開通で、これで全線供用となるし、後者は四国の大河吉野川の河口をまたぐ橋により、関西方面の車が初めて高速道路で徳島市の南部へと直行できるようになるなど、重要な路線となっている。

ところで、この「宍粟」や「徳島沖洲」という名称、皆さんは難なく読めるだろうか?

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宍粟は、宍粟市という自治体名でもあるので、兵庫県をはじめ関西ではある程度の知名度があり、読める方も少なくないだろう。しかし沖洲は、大阪市湾岸部の人工島である「舞洲」「夢洲」をそれぞれ「まいしま」「ゆめしま」と読むので、「おきしま」と読まれてしまうかもしれない。

ただしい読み方は、それぞれ「宍粟=しそう」、「徳島沖洲=とくしまおきのす」である。

宍粟市は、宍粟郡山崎町など宍粟郡の4町が2005年に合併して誕生した市だ。その中心地、山崎町にある中国道のICは「山崎IC」だが、JCT名は当初「山崎JCT」と仮称されていたものの、供用時には新市名である宍粟を冠することになった、という経緯がある。

沖洲は、吉野川デルタの最も河口に近い地区で、徳島と東京、北九州を結ぶ「オーシャン東九フェリー」の乗り場があるなど、徳島県民であればなじみのある名前だ。しかし、一歩外へ出ると、なかなか「おきのす」とは読んでもらえない地名である。

オーシャン東九フェリー(写真:アジ釣り太郎 / PIXTA)

この2つに限らず、高速道路や自動車専用道のIC、JCTやSA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)には、地元の人でなければ難しい地名が多く使用されており、あらためて日本の固有名詞の読みの難しさを実感する。

自治体名や鉄道の駅名が先に定着した難読名

このほかにも“難読名”は数多い。そこで、今回はその例をいくつか紹介したい。

まず、難読とはいっても、宍粟のように自治体名だったり鉄道の駅が先にあったりして、読み方が定着していることから、さほど違和感なく読める地名もある。

例えば、加須IC(東北道・埼玉県加須市)、滑川IC(北陸道・富山県滑川市)などは、単独では読みづらいかもしれないが、前者は東武伊勢崎線、後者はJR北陸線の駅名でもあるし、自治体名のためニュースなどでも時折、名前が登場するので、難読とまではいえないだろう。

ちなみに加須は「かぞ」、滑川は「なめりかわ」である。

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