新型コロナをめぐる2020年4月の緊急事態宣言を機に、女性の雇用者数は大きく落ち込んだ。だが、宣言解除後は男性を上回る回復ぶりを示したとする調査もある。
ただ、コロナ感染の「震源地」であるかのように名指された「夜の街」の女性たちの状況からは、そんな「女性の雇用回復」の裏の顔が浮かんでくる。それは、休業手当などの公的支援から置き去りにされ、どんな仕事でも選ばず働き続けるほか生存を維持できない脆弱な雇用の女性たちの、「もう1つの雇用回復」だ。
女性の雇用の回復度合いは大きい
労働経済研究者の周燕飛は、2020年4月の緊急事態宣言で落ち込んだ女性の雇用者数が、宣言解除後の経済回復につれて男性以上の回復ぶりを見せ、週当たり労働時間や税込み月収でも、男性の回復度とほぼ同等か、これを上回る回復ぶりを見せたとしている。
●男女別雇用者数、完全失業者数の推移(2020年3月=100)
●労働時間と月収の推移(2020年3月~11月、通常月=100)
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