豊かな感性を養う「自ら選ぶ力」を身につけるコツ 「決断力は筋力」少しずつ鍛えることで力がつく

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たとえば、選挙は民主主義の根幹です。投票率がずっと低い日本では、「自分ひとりが国や政治を変えられるものではない」と感じている人も多いと思いますが、実際に政治家を決めているのは、国民ひとりひとりです。私はこれまで、選挙に参加しなかったことはありません。他にも、結婚制度に違和感を覚えて「事実婚」を選んだ人は、その選択と決断自体が、世界への意思表示となります。

当事者となったことで見えた世界

私も、自身がつくる作品だけでなく、生き方そのものが社会に発信されているものだと思って活動しています。たとえば、私は数年前にシングルマザーになりました。当事者となったことで見えた世界があります。今はこの立場から、シングルマザーの生き方について社会に問題を伝えることができます。

■主体的に生きることで、感性が養われる

個人がSNSで自由に発信できる時代では、無名な人の「行動」や「ひと言」は、ときに有名人の言葉と同じくらい拡散され、影響をもたらす可能性を持っています。自分の言葉で、世界に自分の哲学を伝えることもできれば、誰かを傷つけることも、そして誰かを救うこともできます。

『感性のある人が習慣にしていること』(クロスメディア・パブリッシング)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

世界で起きている現象はいつも自分と関わっていて、あなたも世界とつながっているのです。あらゆる選択や行動に責任を持ち、とことん考え、決断していきましょう。簡単ではありませんが、社会を覆っている空気や圧力に屈することなく、その決断に責任を持って選択して行動することで、自分の心に太い軸ができあがってきます。

その軸に基づいたすべての行動は、きっと大きな説得力となってあなたの生き方を周りに伝えてくれます。それが、周囲から見て、あなたを「感性のある人」と印象付けてくれるでしょう。

自分で考えて、行動する。そして、主体的に生きる。これ以上に、「感性」が高められることはありません。

SHOWKO 陶芸家・器アーティスト

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しょうこ / SHOWKO

京都で330年の歴史のある茶道具の窯元「真葛焼」に生まれ、日本文化が日常にある家庭で育つ。佐賀県武雄での修行を経て、2005年に京都に戻り、工房「Spring Show Studio」を開始。独自の技法で陶板画制作をはじめる。2009年にブランドSIONE(シオネ)を立ち上げ、全国で多数の企画展を開催し、2011年より海外で展開。ミラノサローネに出展後、ヨーロッパでの展示会を多数開催。その後、アジア各国にて展覧会、茶会を開催し、アートワークや器を通して日本文化を伝える。2016年には銀閣寺近くの旅館をリノベーションし、工房兼ショップをスタート。話題の女性の人生を映し出すドキュメントバラエティ「セブンルール」出演で広く注目されている。

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