反対に「やりたいこと」「学びたい」ことが決まっていなかったゆえに、東大を選んだ人も4人いました。東大の1~2年は前期教養課程で、学部を選んで進むのは3年生以降です。
文科Ⅰ類は法学部、文科Ⅱ類は経済学部、理科Ⅲ類は医学部を選ぶというのはほとんど既定路線ですが、文科Ⅲ類、理科Ⅰ・Ⅱ類の人たちは幅広い学科の中から選ぶことになります。人気の学科は1~2年生の成績がよくないと進めません。
・細かい分野を入学後に選択できるから。(2004年農学部卒)
・高校生の時点で、将来やりたいこと、これから勉強したいことがひとつには決まっていなかったので、最も選択肢が充実していて、2年間の教養学部期間がある東大が適している、と担任の先生に勧められて、納得した。(2007年文学部)
また、費用面で「国立」に絞っていたこと、親の影響、地方から上京するうえで親を説得しやすかったことを理由に挙げる人も、それぞれ3~4人ずついました。
・下に弟妹がいるため、国立大以外は無理と言われた。家が近くで、父も東大卒の普通のサラリーマンで、すごい大学という意識はなかった。たまたま入れる成績がとれていた。(1991年経済学部卒)
・高校生当時関西に住んでおり、「東大なら一人暮らしをしていい」と両親に言われたため。(2001年経済学部卒)
・金銭面で国公立、文系、東京という条件の大学で、入試問題が比較的解けそうなのが東大しかなかった。(2009年法学部卒)
番外編。こんな人もいます(笑)。
・塾で初恋一目惚れの相手が、東大を目指すエリート男子校の人だとわかり、16歳で猛烈追っかけ東大受験決定。(1995年経済学部)
・記念受験。(2001年経済学部)
・漫画「サンクチュアリ」を読んで漠然といいなあと思っていた。高校生のときに、東大生の先輩に「勉強はどこの大学でもできるけど、集まっている人が違うよ」と言われて本格的に意識。(2007年理学系研究科卒)
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