大幅下落の米国株は、実態を反映していない 為替も一時105円台だが、波乱の中に「堅調の兆し」も
大幅下落の米国株と米ドルは、実態を反映しているか
10月15日の米国市場で、NYダウ工業株指数は、1万5855.12ドルの安値をつけ、一時1万6000ドルの大台をあっさりと割り込んだ。これが米ドルの押し下げにも働き、対円では一時105円23銭までの深押しを見せた。
だが、今回の米国株価や米ドルの下落は、「実態経済などの投資環境が悪化していて、それを正しく反映したものだ」、とは考えにくい。すなわち、心理面による売りや、ポジションの投げがかさんだものであり、早晩反転上昇すると予想している。
その理由の第1は、まず米国株価については、9月半ばまで史上最高値の更新が続いたため、高値警戒感による反落が生じ、その調整に一部投資家の投げという弾みがついて大きくなってしまった、とも解釈できる。米ドル相場も110円を超える過程では、対円だけではなく、ほぼどの通貨に対しても全面的に上昇していた。その独歩高が息切れし、反動を引き起こした、と言える。
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