日経平均1万5000円割れ、今後のメドは? 米国の上昇相場は終わったのか?
14日の日経平均株価は、前週末比364円安の大幅続落となり、終値は1万4936円で引けた。終値で1万5000円を割るのは、8月8日(1万4778円)以来、約2カ月ぶりだ。
上昇相場は終わったのか?
週明け13日のロンドンFT100は1年ぶりの安値、ドイツのDAX指数も2.4%の大幅下落。欧州不安が好調な米国経済を蝕むかのように、株価も大波乱となった。
ダウ工業株30種平均は、10月7日の272ドル安から5営業日連続3ケタの上下動で、9日(木)には今年最大の334ドル安を記録、先行き不安が一気に高まってきた。IMFやG20での警告にもあるとおり、世界経済の減速感は否定しようもなく、本格回復のメドも立っていない。
14日の下落の直接の影響となった、米国市場を見てみよう。2014年の高値から見ると、13日のNYダウ1万6321.07ドル、ナスダック4213.66は、ダウで見ると5.5%安だが、ナスダックは8.4%の大きな下落となっている。
一般的に、欧米のファンドは高値から20%下落すると、「上昇相場は終わり、下げ相場へと方向を変えた」と認識する。ファンドによっては12%がそれだ、と言うところもある。
筆者は9月28日のコラム「米株に不吉なヒンデンブルグ・オーメンの影」で相場下落の可能性を指摘したが、現時点ではまだ暴落という水準ではない。いずれにしても、ダウ・ナスダックともに、まだ方向を変えたわけではない。現在のところは、まだ高値波乱の範囲内だ。今後大きなフシとされる「12%安」や「20%安」になって行くかどうかは、ファンドの方針と、これから出てくる企業業績にかかっている。
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