日経平均1万5000円割れ、今後のメドは?

米国の上昇相場は終わったのか?

一般的にファンド決算は11月が多い。それゆえ、10月以降は決算をまとめる作業に入る。当然、活発な新規投資行動は手控えられる。「40日ルール」「45日ルール」の売りが取りざたされるのも今の時期だ。

QE3終了の影におびえるマーケット

従って、今の低調なファンド行動は例年通りで問題はない。しかし、今後の投資行動にはQE3(量的緩和第3弾)の終了が影を落とす。マーケットには十分織り込まれている事実のはずだが、QE3の終わった分だけ、追加的に供給する資金が減ったことも、また事実である。カルパースなどの大口投資家は、粛々とヘッジファンドへの投資量を減らしている。

またWTI原油先物が13日に年初来安値を更新したことや、他の商品市況が低迷していることは、欧州・中国その他新興国の経済が低迷しているだけでなく、最大850億ドルにも上ったQE3の資金供給がなくなったことが大きな理由だろう。

QE3の終了後も、景気回復に入った米国の株式市場は、資金供給量の現状維持はあっても増加はない。欧州や日本の追加緩和期待で成り立っている金融相場から一頭抜けたのがアメリカで業績相場に入っているということだ。

米国の企業業績は今のところ順調な見通しだが、このところのドル高で輸出企業にどれほどのマイナスの影響が出ているかが確認される。ハイテク企業の多いナスダックの下げ率がダウより大きいのは、その辺の不透明感を表しているともいえそうだ。これから米国は第3四半期の決算発表が佳境に入るが、まさに業績次第ということになる。

ただ、アメリカのマクロ指標では、深刻な問題を抱えるものはほとんどない。「世界経済の低迷を支える力は持っている」と筆者は考える。今のアメリカがある限り、「世界のクラッシュはない」と言える。

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