東京オートサロン2022に見る5つの最新トレンド 自動車メーカーやユーザーニーズを分析する
見た目の大きな特徴は、ボディとルーフ部でカラーを変えたツートーン仕様となっていることだ。ピラーからルーフ部にかけて徐々に色調が濃くなる黒のグラデーションを施すことで特別感を演出する。なお、ホンダによれば、標準仕様スパーダのカラーバリエーションは単色のみの予定で、ツートーン仕様の設定はない。あくまで、当モデルはカスタマイズの提案として展示したのだという。ほかにも、ドアミラーはカーボンカラーが施され、ホイールも細いフィンタイプのデザインに変更されている。前後バンパーなどはベース車とあまり変えておらず(詳細は不明だが小変更はあるとのこと)、あくまでベース車のフォルムを活かしたカスタマイズだといえる。
キーワード2:新型車が続々登場
東京オートサロンは、近年、モーターショー的な要素もあわせ持っており、自動車メーカーが新型車の発表を行う場となるケースも増えてきた。今回も各メーカーから注目の新型車が発表され、その傾向がより強くなってきたといえよう。
なかでも注目度は、日産「フェアレディZ」とホンダ「シビックタイプR」といった新型スポーツカーだろう。とくにフェアレディZは、2021年8月にアメリカで北米仕様が公開されたが、今回は国内市場向けモデルの初お披露目となる。国内にまず導入されるのは、6速MTを搭載した240台限定の特別仕様車「プロトスペック」。6月下旬頃より、価格(税込み)696万6300円で発売される。
また、グレードにはオートマチック仕様も設定されるなど、国内仕様についてはかなりの詳細が公表された。ほかにも、外装にエアロパーツなどを施した「フェアレディZカスタマイズプロト」も参考出品し、多くのフェアレディZファンやスポーツカー愛好家へ同モデルをアピールした。
ちなみに日産は、2022年1月27日に限定モデル、同年3月下旬に標準モデルを発売するSUVタイプのBEV「アリアB6」も展示。数多くの自動車ファンが集まるイベントだけに日産は、新型車の公開にかなり注力したメーカーのひとつだといえよう。
一方、ホンダの「シビックタイプR」。2021年9月に発売された現行の11代目シビックをベースとしたスポーティバージョンだ。こちらは、あくまでコンセプトモデルで、外装にはカモフラージュが施されており、内装も含め詳細は一切未公表だ。外観で判断できるのは、前後バンパーなどに空力特性を高めたエアロパーツを装着し、リアのハッチバックゲートにはウイング、ホイールやブレーキなども変更されていることだ。なお、当モデルは、2022年内に発売が予定されているため、展示されたコンセプトモデルは、かなり市販仕様に近い仕上がりになっていることがうかがえる。
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