二流の「有料メディア」に騙されない、選び方3秘訣 わざわざ「お金を払う」なら、ここがポイント
2つめのポイントは、「『日本のメディアにはない視点』があるか」ということである。
わたしはもともと、テクノロジーとメディアを専門分野にして仕事をしてきた。なので、これらの分野については、かなり横断的に幅広く情報収集している。
しかし「日本語のメディア」だと、どうしても偏りが出てきてしまう。テクノロジーもメディアも、日本国内で専門に研究している学者やジャーナリストはそれほど多くないからだ。
そういうときに役立つのは、やはり「海外のメディア」だ。日本のメディアや専門家にはない「斬新な視点」や「別の価値観」を提示してくれて、ハッとさせられることも多い。
「日本語版が出ている英語メディア」を活用する
ところが、英語の文章を読むのにはどうしても時間がかかってしまうという問題が生じる。わたしは英語を話すのはあまり得意ではないが、英語の記事はかなり読み慣れているほうだと思う。それでも日本語の記事を読むのと比べれば、3倍から4倍ぐらいの時間がかかってしまう。
そこで役立つのが、「日本語版が出ている英語メディア」だ。わたしが購読しているメディアでいえば、1つは『MITテクノロジーレビュー』。マサチューセッツ工科大学発で19世紀終わりに創刊された伝統あるテクノロジー系雑誌で、いまは世界の多言語に翻訳されるウェブメディアとしても定評を得ている。
また「クオーツ(Quartz)」というテクノロジー系メディアも見逃せない。「クオーツ」は独自の視点による記事が多く、テック系の英語メディアの中でもピカイチの存在だ。ウェブメディアそのものは日本語化されていないが、メールマガジンでは「日本にはない視点」にあふれた記事を読むことができる。
このように、日本語版で出ている海外メディアにふれることで、「斬新な視点」や「別の価値観」が見えてくる。
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