大河「鎌倉殿の13人」が何とも身につまされる訳 主役・小栗旬がビジネスパーソンの共感を誘う

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ビジネスパーソンに重なる物語の展開が魅力です(画像:NHK公式サイト)

1月9日にスタートした大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)が上々のスタートを切りました。多くのネットメディアが視聴率を近年の作品と比べて是非を問うような記事をアップしていますが、それらに大した意味はありません。

BSプレミアムで18時から先行放送があるほか、録画視聴やNHKプラスでの配信視聴も多く、20時台のリアルタイム視聴だけを抜き取った視聴率は、今や単なる一部のデータ。事実、9日は20時のスタート前から「#鎌倉殿の13人」がツイッターのトレンドランキング1位を記録し、その後も多くの関連ワードがランククインしました。

もともと今回で大河ドラマは3度目となる脚本家・三谷幸喜さんには、「BSで少しでも早く見たい」「録画してじっくり見たい」というファンが多いだけに、報じられる視聴率では測れない熱気があるのは間違いないでしょう。

このコラムで書きたいのは、同作が大河ドラマとしての面白さがあるだけでなく、「ビジネスパーソンにとって参考になり、共感できる作品」ということ。第1話を見逃した人も、まだすぐに追いつけるタイミングだけに、ビジネスパーソンを引きつけるであろうポイントを挙げていきます。

(編集部註:ここからは一部ネタバレを含みますのでご注意ください)

周囲に振り回され、奔走する主人公

まず第1話序盤の主なあらすじを書くと……舞台は1175年の日本。平清盛(松平健)が大権力者として君臨していたころ、伊豆では弱小豪族の次男・北条義時(小栗旬)が兄・宗時(片岡愛之助)、姉・政子(小池栄子)らとのんびり暮らしていた。

しかし、流罪人・源頼朝(大泉洋)が義時の幼なじみで思いを寄せる八重(新垣結衣)と恋仲になり、男児が生まれたことで状況は一変。清盛から頼朝の監視を任されていた八重の父・伊東祐親(浅野和之)は激怒し、捜索命令を出した……。

ここからが本題で、兄・宗時が頼朝をかくまい、「源氏再興に努めます」と勝手に宣言。さらに、姉・北条政子が頼朝にひと目ぼれして近づき、頼朝を追い出すことができなくなったとき、義時は祐親からかくまっていることを見破られ、窮地に陥る様子が描かれました。

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