プロが教える!「SNSの誹謗中傷」で病まないコツ 批判コメントはこう分解して対処する
ここでは、私自身が批判コメントにどう対処し、どう心を守っているか。その思考の過程も含めて紹介させていただきます。
批判的なコメントは因数分解する
批判コメントを目にすると、瞬間的に目をそむけてしまいがちです。でも、ひとことで批判的なコメントと言っても、単なるクソリプ(言葉が汚くてすみません)もあれば、建設的な批判もあります。
うまく付き合えば、批判コメントは意外と宝の山だったりします。山は言いすぎか。山ほどではなくても、ときどき、掘り出しものもあります。
そこでまず私は、批判的なコメントを因数分解することにしました。これには、私自身の過去の経験が生きました。
私はライターになる前は、朝から晩まで怒鳴り散らしている上司の下で働いていました。男性が部下につくと、容赦なく飛び蹴りをくらわせてしまうという理由で、ほとんどのプロジェクトで私がアシスタントにつくことに。でも、女相手でも怒りっぽいのは変わらずなので、私はこの時期、自然と自分の心を守る術を身につけたのです。
具体的には、耳まで真っ赤にして怒鳴る上司の声を聞きながら、「はいはい、要点は3つね。そのうち2つはたしかに私の詰めが甘かった。今から出せる解決策はAかBか。もう1つは私の責任じゃない。Cさんに投げる」と、怒り成分をとりのぞき、事実だけを抽出して因数分解する思考回路が、この時期に急成長したのです。
怒り成分をとりのぞくと、その上司の言っていることはきわめてまともで、私は彼から仕事に向き合う真摯な姿勢を学びました。批判的なコメントとも、こうやって付き合えばいいんじゃないか。つまり、批判コメントを因数分解するのです。因数分解して、ゴミはゴミ箱に捨て、役に立つ指摘は懐に入れる。
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