樫野孝人・神戸リメイクプロジェクト代表(Part3)--いいプロデューサーは負けない、負け試合でも引き分けに持っていく


 信頼といういちばん大事な部分を忘れ、会社の命令に従った自分はなんて最悪な奴なのかと潰れそうになるほど反省しましたね。人との関係性や信頼など、自分が正しいと思うことを第一に動いていこうと決めました。入社早々、仕事のスタンスが固まった出来事です。このとき、会社でも大泣きし、もう樫野は会社に来ないのではと役員たちからも心配されたのですが、リクルートの仲間に助けられました。会社に行くと机や電話の受話器など至る所に「樫野頑張れ」のメモが張ってあって(笑)。この仲間とだったら、もう一度頑張れると思いました。

--人事部を経て「キャンパスマガジン」編集長、渋谷のアートスペース館長、福岡ドーム、コミュニティFMの再建、映画と、数々のメディアプロデュースを経験されています。名プロデューサーの条件とは何でしょう。

プロデューサー業とは、課題に対して解決策をデザインする人。ビジネスとして成功させるプロデューサーがいいプロデューサーだと思います。たとえば、3億円で製作資した大作映画の興行収入が10億円で、宣伝経費や配給経費を引いて回収率が110%だとします。でも、3000万円で作った映画が6000万円を回収し、回収率200%のビジネスをした人のほうが上です。動員数や興行収入を上げると当たった感じがしますが、製作費が高すぎて実際には損をしている場合もありますから。

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