樫野孝人・神戸リメイクプロジェクト代表(Part3)--いいプロデューサーは負けない、負け試合でも引き分けに持っていく

樫野孝人・神戸リメイクプロジェクト代表(Part3)--いいプロデューサーは負けない、負け試合でも引き分けに持っていく

--社会人としてスタートされた会社は、リクルートですね。

1986年に入社して14年間いたのですが、リクルートは社員のモチベーションを高める仕組みにおいて、日本一だと思うところがたくさんありました。

特に入社して4年間携わった人事は、仕事のベースになっています。組織の要となる、能力の見極めや人材の適材適所について勉強できましたね。毎年2000人~3000人を面接していて、採用した人材だけでなく、採用できなかった人がその後どう成長したかも追いかけていたんですよ。活躍した人、うまくいかなかった人などを見てきた事例の多さが、人に対しての目利き力を養ったと思います。

--キャスティングや仕事の与え方における工夫はありますか。

適材適所とは、本人のやりたいことと、会社の目標あるいは業務ミッションの重なる輪をどう大きくするかという作業だと思います。この輪が小さいと気持ちが離れていきますし、重なる輪が限りなく近いと同じ方向を向いていけます。

あとは上司のコミュニケーション次第ですね。まず大前提となるのが聞くこと。相手のことをどこまで理解するかというヒアリング力です。もう1つは相手を愛せるかどうか。愛せると成長プランなどが自分の中でイメージしやすくなります。

--自分を大きく変えた、失敗エピソードがあればお聞かせください。

リクルートに入ってすぐのことです。浪人していた同級生がとても優秀だったのでリクルートに来いと口説いていたんですが、会社の命令に従って自分が人事であることは隠していました。結局は彼にバレてしまい、信用を損ねる形となって彼は他の会社に行ってしまったんです。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 逆境からの人々
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
トレンドライブラリーAD
人気の動画
スバリスト、トヨタ購入者とまったく異なる嗜好
スバリスト、トヨタ購入者とまったく異なる嗜好
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
AOKI、コロナ禍で売れた「パジャマスーツ」で描く復活戦略の要諦
AOKI、コロナ禍で売れた「パジャマスーツ」で描く復活戦略の要諦
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
持たざる国・日本に大激震<br>エネルギー危機が来る

脱炭素の移行期に化石燃料の争奪戦が勃発。天然ガスの価格は歴史的な急騰を記録しました。余波はサプライチェーンの混乱から世界経済の後退懸念、原発待望論まで広がります。資源小国の日本が生き残る道はあるのでしょうか。

東洋経済education×ICT