ダイバーシティプロジェクトを推進し、女性を支援するトヨタ自動車

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ダイバーシティプロジェクトを推進し、女性を支援するトヨタ自動車

欧米の主要企業では、国籍、性別、宗教など多様性を前提としたダイバーシティ経営は常識となっている。

日本のトヨタ自動車では、2002年にダイバーシティプロジェクトを立ち上げ、その推進に努めてきた。

「プロジェクトの第1ステージとして、まずは女性に着目した取り組みを進めてきました」と、人事開発部キャリア・ライフデザイン室春日井毅グループ長は話す。

同社の女性社員の平均年齢は30歳で、ちょうど出産と育児を望む年代と重なる。そこで同社では「仕事と育児の両立支援」「女性キャリア形成支援」「社内の風土・意識改革」を取り組みの柱に据えた。

事業所内託児施設を設置

「仕事と育児の両立支援」には3つの柱がある。1つは育児制度の充実。たとえば休職期間の延長が認められている。2つ目は柔軟な勤務時間制度。子が2歳になるまで4時間勤務が可能な勤務時間の短縮措置や、部分的在宅勤務制度などがある。また、フレックスタイムのコアタイム制を廃止し、より柔軟に時間短縮勤務を実現できるように配慮した。3つ目は育児支援。事業所内託児施設を設置した。

勤務時間に合わせて保育時間を設定

託児所は、本社所在地の愛知県豊田市に2カ所、工場地区にあるみよし市に1カ所設置されている。豊田市では03年に定員30名の「ぶぅぶランド」(定員30名)と04年に定員70名の「ぶぅぶタウン」を、みよし市では06年に定員40名の「ぶぅぶパーク」を開設した。 

いずれの施設にも共通する運営内容は、次のとおり。

施設の利用対象者は同社の社員で、配偶者が常態として子を養育できない場合に限られている。対象年齢は0歳から小学校就学前まで、開園時間は勤務形態によって利用時間を選ぶことができる。8時~17時を定時とする勤務とフレックス勤務の場合7時~18時、または7時30分~18時30分、延長保育は、上記の基本保育時間を除く7時~22時30分まで利用できる。交替勤務は1直勤務時の5時30分~16時30分、2直勤務時の15時~23時30分となっている。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事