ダイバーシティプロジェクトを推進し、女性を支援するトヨタ自動車

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


保育料金は、8時~17時を定時とする勤務とフレックス勤務では0~2歳が6万0900円、3歳以上が3万8800円、交替勤務の0~2歳が1直保育で6万2600円、交替保育で5万5680円、3歳以上の1直保育で4万0580円、交替保育で3万6170円。一時保育料金は、年齢を問わず1日4200円、半日2100円、延長保育は30分当たり360円の設定となっている。

近郊の公共施設と比較すると、料金はやや高めの設定だ。その理由について、春日井グループ長はこう話す。

「施設の運営スタンスは、"会社が代わって保育をする"のではなく、"意欲ある社員が安心して働くことができるよう、安心できる保育と利便性の高いサービスを提供すること"にあります。他の施設と異なる点としては、提供するサービスが充実していることです」。

最大22時30分までの延長保育や、祝日(同社では稼働日)の保育、給食やおやつの提供や保育時間が18時以降にわたった際の夕食の提供などは同施設の特徴であり、利用者にとっても支持されているサービスだという。

活躍する女性のロールモデルを紹介

ダイバーシティプロジェクトの第2ステージでは、「次世代育成支援対策推進法」への対応が進められている。「次世代法」に基づき、行動計画を行政に届け出、05年4月、07年4月、10年4月の3回に分けて計画を実施している。その概要を紹介すると(1)技能職の両立支援、(2)キャリアデザインサポート、(3)職場の風土・意識改革がある。

技能職の両立支援は、製造ラインで働く女性を対象にした制度である。妊娠期に休職できる制度を導入、育児期には託児支援の拡充や、勤務時間の選択肢を充実させた。キャリアデザインサポートは、再雇用制度であるプロキャリアカムバック制度を導入。育児経験者や職種変更者、海外赴任経験者など、さまざまな経験をしながら活躍する女性のロールモデルを紹介したり、メンター制度の導入などを行ったりしている。

職場の風土・意識改革では、妊娠・育児期における上司・同僚としてのサポートのあり方をアドバイス。リーフレットを配布し、定期的に講習会も実施している。また、社内イントラネット専門サイト「そだててねっと」を開設した。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事