いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)ディレクターが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。
出身大学は成功の保証にはならない
私の記憶している大学2年生(当時)のキャリア観と言えば、周囲の同級生たちのこのような会話です。
A「俺、将来、代表取締役になるぜ。つーか、かったり~から卒業と同時って感じ?」
B「やべ~、起業こいちゃうの? 準備バリバリとか?」
A「おー、まーとりあえず何か軽く、こう、サクってやろうかな~ってな。何かキテんだろ。今日から、俺、超やるぜ、勉強とか準備とかさ~。あっ、つーか今から飲みに行かね~? やることマジないんだけどさぁ」
と、まあ態度とノリだけはムダに大きかったものです。現在、大学2年生ながら将来のキャリアを真摯に考えていらっしゃること自体に驚くとともに、非常に頼もしく感じます。
さて、中堅大学出身者が法科大学院を選ぶ際の基準ということですが、まず長期的に考えると、結局のところ、どの学校を出たかは社会において成功を担保するうえでは何の保証にもならない、と言えます。
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