儲け主義と無縁の神宮にカープ女子の恩恵 12球団のホームグラウンドへ行ってみた<10>

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ロッカーは、1塁側は5番ゲート横、3塁側は10番ゲート横にあり、普通300円のサイズのものが200円、400円のサイズのものが300円と、なぜか割引プライス。1カ所あたりの数は、一番小さいものが20個、次が12個、キャリーバックが入るサイズは4個だ。

9月5日に巨人戦を観戦したときはゲーム開始直前でも余裕で空きがあったが、広島戦では1時間前で空きなし。外苑前駅は改札の中に300円サイズが21個、500円サイズが6個あるが、数としては心許ない。JR千駄ヶ谷駅は大規模なロッカーがあるが、地下鉄側は少ないので、隣駅の表参道駅で確保するなどの対策が必要だ。

観戦フード確保はスタジアム商店街がお勧め 

外苑前駅3番出口を上がると、球場はスタジアム通り商店街を抜けた先にある。ゲーム開催日には通り沿いの商店が観戦用のフード、ドリンクを店先にめいっぱい並べる。

神宮はカン、ビンは持ち込み禁止だが、ペットボトルとフード類は持ち込み自由。おそらく商店街に配慮してのことだろう。この商店街にヤクルトを応援する横断幕が登場したのは、ヤクルトの黄金期を支えた古田敦也が監督に就任し、ファンサービス向上策「F-Project」を開始した2005年以降だ。

他球場との比較で言ったら、球場内のフードは銀だこがぴかぴかに見えるほどの絶望的な水準なので、スタジアム通りで観戦フードを仕込んで行くことをお勧めする。ちなみに筆者のイチオシは、秩父宮ラグビー場入口よりも少し外苑前駅寄りの「スンドゥブ」のチヂミと、「元祖札幌や」の茶そばヤキソバ。

球場入口はちょうど本塁裏手に当たる場所で、ここに可動式の場内案内板を出している。ここは総合案内所がない唯一の球場であり、なおかつどこの球場も作成しているグルメマップもなし。

外野観戦者は外周部を歩いて外野席専用ゲートから入る。1塁側の外野専用ゲート・1番ゲート横に、ヤクルト用のクラブハウスがあり、球場から出てくる選手を待ちかまえるならここ。ビジター側は、球場からスタジアム通り沿いのクラブハウスに直結した渡り廊下があるので、選手を待ちかまえていてもつかまえることはできない。ただし選手を乗せたバスはこの前から出るので、ビジター球団のファンはスタジアム通り側で待ちかまえている。

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