小泉進次郎政務官は、ハードボイルドだ! 補助金に頼らない、本物の地方創生とは?

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まず、小泉進次郎氏はルックスも確かにいいし、弁舌もさわやかなので、そういうイメージで、メディアで語られることが多いのです。

言いたいことをはっきり言う、ハードボイルド政治家

しかし、実際にお会いしてみると、イメージとは違い、むしろかなり「ハードボイルド」な政治家です。言いたいことをはっきり言うのは、やはりお父様譲りなのでしょうか。ワタクシは30代の頃のお父様を存じ上げているので正直とてもよく似ているな、と思いました。

さらに、さまざまなことに先入観を持つことなく、すべてを理解しようとするその姿勢は、政治家として大事な資質だと私は思います。それにこうして、わざわざ岩手まで足を運ぶという実行力が伴っているとなれば、まさに鬼に金棒でしょう。

実際に彼は、ほぼ毎週、復興担当政務官としても、被災地をまわり(この日も紫波町をあとにし、そのまま同県の釜石に向かいました)、それでも週末は地元の横須賀に帰って活動をするというのですから大したもんでしょう。
そしてわれわれのディスカッションが終わった後、小泉政務官がおっしゃった話は結構すごい内容でした。地方創生政務官としてはかなり踏み込んだ発言をしたのではないかと思うのです。

要約しますと・・・

「日本全国すべての地方が、これからの時代生きていけるとは思っていない。生きようと行動する地方は生き続ける。そして、生きようと行動すれば必ず規制にぶつかる。何もしないところは規制にぶつかることすらない。われわれができることは、その規制を取っ払うこと。学校が廃校になっても、補助金で建てられたからといって、自由に使えないという規制がある。廃校を転用すれば、税収が上がる可能性があるのに、逆に税金で維持している。そんな建前だけの規制を取っ払うのが我々の仕事であると強く認識した」

みなさまいかがですか?

これまでの自民党にはいなかったタイプの政治家だと思われませんか? われわれは、別に自民党の支持基盤でもなんでもありません。ただ、たくさんの政治家とお話をしてみて、こういう話をする政治家はいなかったな、とつくづく思うのです。まして地方創生担当の政務官という立場になると、なかなかここまでは言えません。

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