たとえば、トクホのコーラ。「キリンメッツコーラ」や「ペプシスペシャル」にはアスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKが全部含まれている。「その意味で、トクホでない普通のコーラよりも体に悪いとの見方もできる」。
これらがトクホに認定された理由は、難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれていて、それが脂肪の吸収を抑えるから。「脂肪の吸収を抑えても、ほかは水と添加物だけです。カラメル色素、酸味料、香料、カフェインが入っている」(渡辺さん)。
つまり、コーラは基本的に“化学物質のカクテル”なのだ。トクホの審査基準を疑う必要がある。「特定の成分や効果」ではなく、商品トータルで審査してほしい。
コーラの「カラメル色素」は大問題!
そして、渡辺さん、大西さん、特集2日目の記事で紹介した安部さんが口をそろえて問題視するのは、コーラのカラメル色素である。
カラメル色素には製法の違いによってカラメルⅠ~Ⅳの4種類あり、カラメルⅢとカラメルⅣは発がん性物質の4-メチルイミダゾールが含まれている。アンモニウム化合物が原材料として使われ、それが変化し、副産物として4-メチルイミダゾールができてしまう。その製法は以下のとおり。
問題は、メーカーがどのカラメル色素を使用しても、パッケージの「原材料名」には「カラメル色素」としか表示されないことだ。消費者はカラメルⅢ・Ⅳが使われているか否かを知ることができない。
カラメル色素は天然着色料の中で最もよく使われている添加物。コーラだけでなく、醤油やソース、パスタや焼きそば、インスタントラーメン、カレールー、プリンなど、さまざまなものに使われている。
だが、「コーラのような酸性の液体には、数年経っても色あせしないようにカラメルⅢ・Ⅳが使われている」(安部さん)。
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