「野菜ジュース」の成分は“満足感”だけ! 「1本で1日に必要な野菜」「濃縮還元」は詐欺!?

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

米国のスターバックスでは「ストロベリー・フラペチーノ」の赤色にコチニール色素を使っていることが判明し、2012年3月に「段階的にコチニール色素をやめて、トマトから抽出されるリコピンに切り替える」と発表している。ベジタリアンが「動物由来のものは使わないで」と批判したのがきっかけらしい。……論点はそこ!?

▼ニューズウィーク日本版「スタバ究極の無添加フラペチーノは昆虫風味」

では、日本のスターバックスでは現在、赤色にどんな着色料を使っているのか。市販のドリンクと違って、飲食店のドリンクは「原材料名」をすぐ確かめることができない。こういう時のために「お客様相談室」があるのかもしれない。スターバックス コーヒージャパンのお客様相談室に問い合わせてみた。

「今はコチニール色素を使用しておりません。『ストロベリー・フラペチーノ』は期間限定でお作りしているもので、そのときどきで使用する着色料が異なることもございますが、直近で発売された今年7月の『ストロベリー・ディライト フラペチーノ』は、ストロベリースライスに紅こうじ色素、ストロベリーソースに赤色40号、ストロベリーシロップにクチナシと紅花の色素を使用しておりました」

──赤色40号は安全なのですか。

「今、申し上げました色素はすべて食品衛生法上で許可されている安全なものです」

赤色40号は前述のとおり、イギリスで『子どもの活動や注意力に悪影響を与える可能性があります』と表示義務があるもの。日本では表示義務がないから、実際にこうして使われるのだろう。

国の認可が取り消されることも

「天然由来だからといって盲信はいけない」と安部さん。植物のアカネから抽出したアカネ色素は、発がん性があるとして2004年に禁止された

アカネ色素はそれまで20年ぐらい使われていました。2003年度版までの食品添加物の本には、安全性は確立されていると書いてあったが、2004年度版からはそのページが飛んでいる。これまでに60品目の食品添加物が厚生労働省に認可を削除をされた」。つまり、国が「安全」と言っていても、いつ禁止になるかわからないのだ。

次ページ消費者は「きれいな色」を好む
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事