カープ女子聖地は「ドケチ経営」でできている 12球団のホームグラウンドへ行ってみた<1>
女子トイレの個室数チェックとユニークな座席チェックを終え、いよいよ自分の座席へ。良い意味で大きく期待を裏切り、座席はA指定最前列の通路側。目の前はビジターベンチだ。
すぐ前の列まで年間指定席のフィールドボックス席。各座席を少し離して設置しているので、なんとカップホルダーが一人に2つ。これは5列めシートだけの特典だ。
座席のサイズは横45㎝、縦42㎝。12球場中2番目に横幅が広い。前後の幅も85㎝と、これも12球場中トップクラス。ただ、グラウンド面にかなり近い席なので、前の席との段差は20㎝とやや微妙。上の方の段へ行くと30㎝以上あるのだが。
女子の場合、視覚方向の前列に男性が座ると、たとえごく普通のサイズの男性でもほぼ視界をふさがれてしまう。段差が30㎝近くあればこのリスクはだいぶ軽減されるのだが、20㎝だとちょっと大柄な人が来たら視界はふさがれる。
案の定、視界方向の前列には大柄な男性が座った。さすがに最前列から5列めの席だったので、姿勢を変えて何とか視界を確保できたが、この男性は前にかがみ気味になる人だったので、こちらもかなり無理な姿勢をとる展開になり、長時間に及ぶだけにこの点はちょっと辛かった。
跳ね上げ式でのスクワットは、ちょっと不便
座席はひじかけ付きで跳ね上げ型。ひじかけは使わない人が隣に座れば「ありがたい機能」だが、ひじかけを使う人が隣に座ると「ないほうがマシな機能」になってしまう。通路側から遠い席で、両隣からひじかけを使われたら最悪だ。こればかりは運なのだが、不思議と話しかけて親しく言葉を交わすと、ひじかけを使わなくなる人がいる。親しくなってしまうというのは一つの対策にはなるのかもしれない。
また、広島の応援と言えばスクワット。立ったり座ったりするたびにぱこぱこする跳ね上げ式を、カープファンは不便に思っていないのだろうか。
神宮の外野スタンドではカープファンは全員(たぶん)スクワットをやるが、ここでは外野席でも下の階だと初回からスクワットをやる人は少ない。初回からやってるのはパフォーマンス席と呼ばれる上部の応援席だけ。かなり盛り上がっても内野でスクワットをやる人は少ないから問題ないのだろうか。
ところで、広島東洋カープという会社は12ある球団経営会社の中でも屈指の好業績企業である。毎年2億円前後の当期純利益を計上し、1991年12月期まで遡っても、赤字の年が一度もなかった。
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