「TikTokとYouTube」SNSとして見た時の根本的違い TikTokはまだ伸びるのにビジネス活用は未成熟

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スマホのサービス別利用頻度としては「SNS」が最も多く、「毎日利用する」と答えた人が60%以上、「週3日以上利用する」と答えた人を加えると70%にのぼります。また、次に多いのは「無料動画」で、「毎日利用する」と答えた人が25.9%、「週3日以上利用する」と答えた人を加えると41.5%となります。

この調査では、利用者数の多いSNS の上位4サービスとしてLINE、Twitter、Instagram、Facebookの4つが挙げられています。

調査したスマホ利用者の85.8%がなんらかのSNSを利用しており、全体の82.0%がLINE、46.4%がTwitter、36.8%がInstagram、36.0%がFacebookを利用しています。年齢層を見ると、LINEは全年齢層で利用されており、若年層はTwitterの利用が多いのですが、女性に限れば20代ではTwitterとInstagramの利用者数の値は近くなっており、15〜19歳と30代ではInstagramの利用者数のほうが多い、という結果です。Facebookは中年層が利用者の中心です。

TikTokは主要4SNSに含まれていないが

さて、この調査の中に含まれていないSNS があります。それが「TikTok」です。

TikTokは中国のByteDance(バイトダンス)社が運営するショートムービー配信アプリで、2016年に中国版がリリースされました。2018年には全米のApp Store無料アプリ部門で年間1位のダウンロード数となり、2021年には月間アクティブユーザーが全世界で10億人を突破しました。日本での月間アクティブユーザー数は2018年時点で950万人以上で、20代や30代の女性がメインユーザーとなっています。一言で言ってしまえば、今いちばん「伸びている」SNSです。

日本では、リリース直後は、単に「若者たちの間のみで一時的に流行しているもの」と見られ、ビジネスに結び付けられることはありませんでした。しかし現在では大企業から個人までTikTokをビジネス的観点で利用しようと、各々模索を続けています。その利用者数の伸びが決して無視できるものではなくなってきたからです。まったく同じ流れを、初期のウェブサイトも、TwitterもYouTubeもたどってきました。

では、そもそも、数あるSNSの中で、今なぜ他のSNSではなく、TikTokに目をつけるのか。そこにはいくつかの理由があります。まずはそこから、嚙み砕いてお話をしていきたいと思います。

TikTokが現時点で、他のSNSに比べて間違いなく「すごい」と言い切れるのは、「ユーザー数の伸び」「流行度」です。

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