「TikTokとYouTube」SNSとして見た時の根本的違い TikTokはまだ伸びるのにビジネス活用は未成熟

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数字とシステムでTikTokを見てみると?(写真:Gabby Jones、Brent Lewin/Bloomberg)
TikTokはすでに「新しいだけ」ではなく、プラットフォームとして定着しており、今こそビジネス利用して行くのに向いているタイミングであるという中野友加里氏の連載2回目。今回は、数あるSNSの中でTikTokがどのような特性を持っているのか、そして「初心者にもチャンスがある」という部分について中野氏が客観的データをもちいて説明する。
TikTokの「実際にすごいところ」は果たしてどこなのか。近著『TikTokで人を集める、モノを売る』より一部抜粋、再構成してお届けする。
前回:TikTokにはビジネスチャンスが眠ると断言する訳(2021年12月30日配信)

生活者の第一接触メディアはデジタルメディアに

前回の記事冒頭でも書きましたが、TikTokは今、世界で最も「バズってる」SNS です。

SNSとは、ウェブ上で社会的なつながりをもたらしてくれるサービスで、スマートフォン(以下スマホ)の普及により爆発的に広がり、なお拡大を続けています。

世界的に有名なSNSとして、twitter、Facebook、YouTube、WhatsAppなどがあり、日本ではLINE(単なるメッセージングサービスとして利用している人が多いと思いますが、分類としてはSNS に入ります)に馴染み深い人は多いでしょう。短文投稿型アプリのTwitterや、画像共有型アプリのInstagramも、一度は使ったことがある人が多いのではないでしょうか。

SNS は、プライベートを充実させるツールとして重宝される一方、それぞれのユーザーがハブ(中継)となって他者発の情報を再発信できる機能(いわゆる「拡散」)を持つものが多いことから、ビジネス面での活用も進んでいます。広告を出稿して商品・サービスを宣伝するのはもちろん、企業としてSNSアカウントを運営し、認知の獲得、ブランドイメージの向上、集客、人材採用目的として運用するなど、その利用方法は多岐にわたります。そんなSNSの中で、最近世界的に頭角を現しているのがTikTokです。

この10年ほどで、SNSや動画共有サービスの利用者数は飛躍的に伸びました。博報堂DYメディアパートナーズの調査によれば、2010年の時点で生活者の第一接触メディアはほとんどすべての世代でテレビでした。しかし、2021年の調査では、若年層の第一接触メディアはスマホを筆頭としたデジタルメディアとなっています。

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