「自分で自分を潰す人」がやりがちな思考のクセ 疲弊感なく物事を継続するために必要なこと

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まず幼稚園に行かなくちゃいけない。

そして幼稚園では、この時間に着替えなくちゃいけない、この時間に食べなくちゃいけない、この時間にみんなでお散歩に行かなくちゃいけない、この時間に寝なくちゃいけない、この時間に帰らなくちゃいけない……。

もちろん、人間は社会的な動物ですから、社会性を身につけることは大切です。

ただ、幼少期に初めて直面した「しなくちゃ」が、次第に必要最低限の範囲を超えて積もり積もっていく。

その結果、大人になってみたら、無意識のうちに「義務感」が強固にクセづいていて、がんじがらめになっている自分がいた……というのが実情なのではないでしょうか。

もしかすると、自分がやりたいと思って始めることと、「義務感」から始めることの区別もつかなくなっているのかもしれません。

要は、必要以上の「義務感」が、僕たちを生きづらくさせている。それがイライラや焦りなどにつながっているのではないかと思うのです。

「しなくちゃリスト」をつくってみる

社会生活をしているのだから、「義務感」を抱えて当然でしょ? と思われた方も少なくないかもしれません。

でも、もし当然のように抱えていたけれど、実は手放せる「義務感」もあるとしたら、どうでしょうか。

そこで僕からの最初のオススメは、自分を縛っている「義務感」を棚卸ししてみる、というものです。自分の中にたくさんある「義務感」のうち、1つでも2つでも手放して、その結果1つでも2つでも不満が解消されるだけで、だいぶ気分は違うはずです。

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