「広告では買わない人」をその気にさせる新法則 認知度より社会貢献度やストーリー性が重要に
マーケティングの教科書では、市場のどこにニーズがあって、どこにターゲットがいて、その人の課題は何かを細かく特定して、それを解決していくことが必要だと習います。
いわゆる、コトラーのSTP戦略ですね。要は消費者のニーズを掴み、そのニーズを満たせばプロダクトは売れるということです。そして、ブランドにとっての最重要課題は「みんなが知っている状態」を目指すことでした。なぜなら「有名な会社ならきっと安心だ」と考えられていたからです。
しかし、価値観やライフスタイルが多様化した今、問われているのは認知度ではなく、社会や環境に対してどのような取り組みを行っているのかという「ファクト」と、それに基づいた「ブランド・プロミス」です。
「ファクト」と「ブランド・プロミス」
ニーズを満たすこと以上に「企業が消費者に、どこまで未来の安心を約束できるか」が重要になっています。会社の規模よりも「まともなブランド」なのかどうかが、よりシリアスに問われるようになったわけです。
では、そもそも、なぜ消費者との「約束」が重要になったのでしょうか?
ひとつは、明確にSNSの影響があると思います。
想像してみてください。最近、あなたはマス広告を見て何かを買った記憶はありますか? あるいは、マス広告で見たものを友人におすすめしたことはありますか?
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