アップルはいったい何を発表するのか? 新モバイル時代をどうデザインするかに注目
新型iPhoneとともに登場が期待されているのが、アップル製のウェアラブルデバイスだ。「iWatch」としてかねてより噂されてきた身につけることができるデバイスは、複数の素材とディスプレイサイズで用意され、2015年に発売されることが見込まれている。
おそらく、このデバイスが単体で機能するのではなく、画面が大型化するiPhoneと連携して動作する、「iPhoneのアクセサリ」としての位置づけになることが予測される。着信への応答や、通知の表示、Siriの呼び出しなど、iPhoneを取り出して画面を見るかどうかを判断する直前に利用する時計、というイメージになるのではないだろうか。筆者が注目しているのは、「どのような質感で登場するのか」ということだ。
400ドル前後と、既存のスマートウォッチの倍の価格帯が予測されるアップルのウェアラブルデバイス。既存の競合他社のスマートウォッチではなく「モノ」として現在の高級時計と競合する、と筆者は考えている。ちなみに、今回はファッション関係のプレスも呼ばれているとの報道がある。モノとしてのデザイン・質感において、アップルには自信があるのではないだろうか。
決済サービスは組み込まれるか?
前述の通り、iPhoneに搭載されるとみられるNFCの用途として、決済サービスを導入するのではないか、と見ている。アップルは、iTunes Store、App Storeなどで利用できるアップル IDのアカウントを有しており、クレジットカードの登録数は8億件を超えるという。
既存の決済サービスはプリペイド型で、先にチャージして使うタイプだったが、認証をiPhoneのTouch IDなどで行う形でより手軽かつ高いセキュリティ機能で利用できるようになると、これまでのNFCを活用した決済サービスとの差別化が進むだろう。
もちろん日本のユーザーにとっては、iPhoneでおサイフケータイの機能が利用できることに期待するかもしれない。アップルがNFCの機能について、何らかのタイミングでSDKを公開するならば、日本の事業者側の対応によって実現可能になるだろう。
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