"iPhone 6"リーク情報に欠けているもの これはスマホの今後2年を占う重要製品である
アップルのiPhoneの発売時期は、毎年ほぼ同じで、開発の進行も同じリズムを保っている。開発の進行が同じならば、部品の量産や量産試作が出始める時期も同じだ。本体デザインのCADデータがアクセサリメーカーなどに流出し始めるころから始まる「新型iPhone」の噂話は、8月になるとiPhoneに採用される個々の部品が写真として掲載されるようになる。これも、2013年までと同じパターンだ。
2014年のiPhoneは9月9日が発表会と目されており、9月中旬以降、10月初旬にかけて各国での発売が開始されると予想されている。組み立てられた本体の予想図や写真はともかく、部品写真や部分的なクローズアップ写真の多くが、本物と考えていいだろう。
このように推測や写真が細切れに出てくるのは、部品量産が始まることで部品供給パートナーからの情報漏洩リスクが高まることに加え、組み立て現場でも生産ラインの実装が始まることでより多くの人の眼に晒されるからだ。むろん、その中には嘘も混じっているだろうが、過去の事例を考えれば概ね8月のリークは事実であることが多い。
背面もガラス面も丸み
有力と考えられる情報は、従来と同等サイズの端末に加え、5インチを越える大型ディスプレイ採用の別モデルが用意さること。丸みを帯びたデザインになること。テーパーで落としていた角をラウンド形状にするだけでなく、ガラス面にも丸みがついた手に馴染みやすいデザインになること。レンズデザインの違いから、カメラ機能が改良(イメージセンサーの大型化?)が予想されること。などである。なお、現時点でiPhone 5cに相当する製品については話が聞こえてきていない。
他にも新型iPhone発売とともにリリース予定のiOS 8に、ヘルスケア向けアプリが標準装備されることから、活動量や歩数などの情報を収集する機能が加わるのではないか、という推測もある。一方で、リークされている新デザインが本当ならば、背面はほとんどが金属で覆われている。今回はNFCが搭載され、クレジットカード決済がワイヤレスで可能になるとの話もあるが、背面が金属で覆われるのであれば、NFCの搭載は(工夫次第でなんとかなるかもしれないが)極めて難しいものになるだろう。
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