サムスン、"9年ぶり減収"の深刻度 中国のスマホ販売が不振、漂い始めた暗雲

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サムスン電子の決算は、2005年第2四半期以来、四半期決算で9年ぶりの減収に。成長に暗雲が漂う(同社製のGalaxy S5 (右)と新型デバイス Gear 2、Lee Jae-Won/アフロ)

韓国のサムスン電子が7月31日、2014年第2四半期の決算を発表した。売上高は52兆3500億ウォン(1ウォン=0.1円)と前年同期比24.6%の減収。営業利益は7兆1900億ウォンと同8.9%の減益となった。四半期ごとの売上高が減収となったのは2005年第2四半期以来、9年ぶり。また、四半期ごとの営業利益が8兆ウォンに届かなかったのは2012年第2四半期以来のことだ。

「急ブレーキ」の原因は、ディスプレーやテレビ、家電などは順調だったものの、主力のスマートフォンをはじめとするITモバイル事業がふるわなかったためだ。同事業の14年第2四半期の営業利益は4.42兆ウォンと前四半期と比べても31.3%の減益。同社の営業利益全体で同事業は約6割を占めており、業績不振が強く全体に影響した。

苦戦の中国で巻き返せるのか

「ギャラクシーシリーズ」でサムスン電子の業績をリードしてきたスマホだが、特に中国市場で苦戦を強いられている。中国メーカーの低価格攻勢で競争が激化。在庫調整や拡販などで費用負担を強いられているのが大幅減益の主な原因だ。サムスン電子は、第3四半期からの業績回復のため、中国市場で同国のLTE分野での巻き返しを図るとみられている。

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