もはや「値上げ祭り」日本の激安生活が終わる日 節約の味方まで値上げ、どう対抗するべきか

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磯辺揚げは言わずもがなの節約おかずだし、魚肉ソーセージは焼き豚代わりに刻んでチャーハンの具にすると優しい味わいになる。この調子では同じすり身商品であるはんぺんやさつま揚げも上がるとなると、冬の定番おでんがピンチだ。

ちくわ、かにかま、魚肉ソーセージについては、スーパーよりドラッグストアで買うほうが比較的安い。ドラッグストアは食品で稼ぐ必要がなく、客寄せとして激安に下げることが多いためだ。

練り物のほか豆腐や納豆など日配品と言われるものも同様なので、もし近所に食品を扱うドラッグストアがあるなら、まずドラッグストアに行って安めの食材を買い、残りの買い物はスーパーで、という順序で回るのがいいだろう。ドラッグストアは共通ポイントが使えたり、スマホ決済の高還元率キャンペーン対象になることが多いので、そういうときを狙うのもひとつの手段だ。

これでは足りないと感じたら潔く予算を上げる

これから値上がりしそうな品目を見ると、食費は1割程度増えそうだと覚悟したほうがいい。

そうした中、赤字を出さずに家計管理をする秘訣は、適正な予算を決めることに尽きる。非現実な目標値を目指しても、結局守れないからだ。

そのうえで、予算内に収める工夫をする。そのために大事になるのが買い物の工夫となる。「まとめ買い」がいいか、「その都度安いもの買い」がいいかについては、住んでいる環境でも異なる。

車で買い物に行く人はガソリン代を考えると、まとめ買いのほうがいい。こちらを選ぶなら、先に1週間分のメインおかずを決め、予算も1週間分の予算を使い、大容量パックを買う。またはネットスーパーを使うのもありだろう。ある程度まとめ買いするなら送料無料ラインをクリアできるだろうし、画面上で税込みでの購入金額がわかるので予算管理もしやすい。子どもに店頭でねだられてお菓子を買いすぎた、ということも防げる。

次ページ他方の「その都度安いもの買い」は
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