吉田カバンの売れ筋に見た仕事用バッグの大変化 コロナ禍で久しぶりの出勤は荷物が増える
新型コロナウイルスの新規感染者数が減り、外出ムードが高まった。大都市では電車通勤客も戻ってきた。各社の事情で異なるが「出勤は週4日をメド」にした会社もある。
これまでの在宅勤務中心から通勤となると、欠かせないのが外出用のバッグだ。ここ2年近く活躍する日が少なかったが、この機会に新調を考える人がいるかもしれない。
そこで今回「仕事用バッグの選び方」を、第一線で働くビジネスパーソンに聞いてみた。その内容は後述するが、同時に吉田カバン(※)に取材した。1935(昭和10)年の創業86年になる老舗メーカーで、主力ブランド「ポーター」(PORTER)は社会人にも人気だ。また商品の耐久性など品質に定評がある──などの理由で選び、教えてもらった。
仕事用といっても、業種や職種、世代でも変わるだろう。今回はマニア向けでなく一般的な視点で考え、ブランドの売れ筋商品も紹介しながらバッグ選びを考えたい。
(※)正式社名は株式会社吉田。名称は「吉」の「士」の部分が「土」
「リュックに変えたら楽で、戻れなくなった」
まずは30代後半の男性会社員の声を紹介しよう。最近、「奥さんの誕生日にマルニ(MARNI)のミニバッグをプレゼントした」というが、自分用にはこんな本音を明かす。
「仕事・プライベートのどちらでも使える新しいリュックが欲しいです。もともとスーツ×リュックに抵抗がありました。カッコよくないし、スーツが傷むのもイヤだったので。それが近年は出勤の服装もカジュアル化し、リュックとの相性もよくなってきました」
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