吉田カバンの売れ筋に見た仕事用バッグの大変化 コロナ禍で久しぶりの出勤は荷物が増える
「データのクラウド化で機密情報の管理が進んだのに加えて、コロナ禍での作業の利便性に欠かせないことも大きいと思います」(岡田さん)
そうなると「久しぶりの出勤では荷物が増える」電車通勤派も多いようだ。
「駅の改札を出るまでリュックを前がけする人も多いですよね。今年7月発売の『ポーター ロード』というデイパックが好評ですが、この商品の特徴はスマホやICカード、ワイヤレスイヤホンなどがショルダーストラップに収納できて、背負ったまま出し入れできる点。今まで前がけで行っていた行為にも対応できるようになりました」(同)
「前がけで使いやすい人気バッグはあるのですか」という筆者の質問への答えだった。
「メイク道具一式」を持ち歩かない女性も増えた
ここまで男性の声を紹介してきたが、女性の声も紹介したい。
興味深いのは「コロナ禍でメイク道具一式を持ち歩かなくなり、リップやフェイスパウダーなど最低限になった」が目立つことだ。基本はマスク姿なので「口紅の需要が減った」という話は知られているが、バッグの中身も変わってきた。
一般的に女性のほうが、男性に比べてオン・オフでバッグを一新する傾向にある。
「仕事用には、黒の大きなロンシャン(Longchamp)のバッグを使いますが、休日はマイケル・コース(MICHAEL KORS)の小さなチェーンバッグ(ブラウン)を愛用しています。
選ぶ理由は、荷物がたくさん入って、バッグ自体が軽くて持ちやすい点。通勤で着る服を選ばないのもあります。一方、休日用はケータイ、ハンカチ、リップなど必需品が最もいい感じに収まるからです」(20代女性)
「仕事用には、ロンシャンのトートバッグ、休日用には無印良品のマザーズバッグを使っています。仕事用は革なのに軽いことで、休日用はいろんな服に合うから。小さなバッグも欲しいけど、休日子連れで出かけるときの大荷物を想像するとまだ買えません」(30代女性)
この2人が仕事用に選ぶロンシャンのバッグは、上質感と軽さ、価格帯の幅広さも人気だ。
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