吉田カバンの売れ筋に見た仕事用バッグの大変化 コロナ禍で久しぶりの出勤は荷物が増える
以前はフェリージ(FELISI)の手提げバッグだったが、現在はポーター×セレクトショップのコラボ商品リュックを愛用。「一度リュックになると楽で戻れなくなった」という。こうした消費者像を吉田カバンに聞いてみた。
「リュック派の方は多くなりました。服装とバッグは関連性が高いですが、ビジネスシーンのカジュアル化がどんどん進んでいます。最近の当社の売れ筋商品に『ポーター エクスプローラー』があります。3層式で1層目の前段に細いポケット、2層目のメイン部分は大きく開く、3層目の後段にはPCも入ります。丸みのあるデザインでオフにも向くと好評です」
吉田カバンの岡田博之さん(広報部)はこう語り、「当社のお客さまでも『ノートパソコンが入り、背負えて、本体が軽い』という商品を求める方が多いです」とも話す。
本体の軽さを求めるのは近年の傾向で、リュック人気も高い。前述の男性は「混雑する電車内では前がけするなど、リュックのマナーも一般化したと感じます」と話していた。
「PCを持ち歩く機会が増えた」
「明日は出勤するの?」「(自宅で)オンラインで行います」「そう、お疲れさま」
先日、都内の駅で会社員2人のこんなやりとりを耳にした。現在は在宅ワーク中心の人も多いだろう。「在宅勤務+時々出勤でバッグ選びはどう変わったか?」も聞いてみた。
前述の30代男性は「パソコンをよく持ち歩くようになったので、PCが入るサイズと安全に持ち運べることを意識するようになりました」と言う。
別の30代男性は「いつも使うバッグは、PC用ポケットがある革製ランドセルで便利ですが、電源も常備するようになり、中にエコバッグも入れています」と話す。
会社所有のPCを自宅に持ち出しできるかは、かつては「情報漏洩の視点から禁止」が多かったが、最近は多くの会社で、持ち出し基準が緩和されてきた。
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