「失敗を引きずる人」にありがちな考え方の正体 「結果目標」ではなく「行動目標」に変換しよう
失敗や挫折に左右されず行動を起こすための方法を、脳科学と心理学の観点からメンタルコーチを行う大平信孝さんの著書『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』 よりお伝えします。
失敗しても「今回はたまたま」と考える
失敗の経験がモチベーションを下げてしまうということはよくあることです。
渾身のプレゼンをしたのに成約に至らず失注、気合を入れて始めた筋トレが三日坊主に終わったなど、せっかく挑戦したのに成果が得られないと、がっかり落ち込んで、その後の行動が消極的になってしまうこともあるでしょう。「よし、もう一度頑張ろう!」と気合を入れ直すのはなかなか簡単なことではないかもしれません。
しかし、そのたびに消極的になっていては、すぐ動けるようにはなれません。
人は、うまくいかないときには「この不調が永遠に続く」、うまくいったときには「一時的な幸運に違いない」と考えがちですが、本来は逆の発想をしたほうがいいのです。
たとえば、筋トレが三日坊主で終わってしまった場合に、「私はいつも続かない」「きっと次も続かない」と一般的に捉えるのと、「今回は続かなかったけれど、次は別の話」と限定的に捉えるのとでは、どちらが次の行動につながるでしょうか。当然後者です。
うまくいかずくじけそうなときは、物事を個別・限定的に捉えるようにしましょう。うまくいったことは「こうしたらうまくいった」と一般化し、うまくいかなかったことは「今回はたまたまできなかっただけ」と限定的に捉えるのです。
「結果」はコントロールできませんが、「行動」はコントロールできます。結果ではなく、自分でコントロール可能な「今できる行動」にフォーカスしましょう。
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