「失敗を引きずる人」にありがちな考え方の正体 「結果目標」ではなく「行動目標」に変換しよう

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「結果目標」とは、「今月の売上目標◯◯万円」「企画を○本通す」「資格を取得する」といった結果を重視した目標のことです。

一方の「行動目標」とは、結果を出すために必要な具体的行動にポイントを置いた目標です。営業の例で言えば、「今月10件成約する」が結果目標で、「毎日30件電話する」「1日1件既存顧客を訪問する」「週に200通ダイレクトメールを発送する」というのが行動目標になります。

結果目標には、マンネリ化を防ぎ、緊張感を保つことができるメリットがあります。仕事がうまくいっているときは、結果目標を意識することで、よりよい成績をあげられる可能性が高まります。しかし、失敗が重なったとき、もしくは外的要因で目標が達成できないことが続くと、ストレスや不安を感じやすくなり、行動が止まる原因になります。

一方、行動目標は、成果、結果と関係なく、自分で決めたことをやればいいだけなので、失敗することが格段に減ります。

ストレスや不安を感じにくくなるので、思うような結果が出ないときは、次の例のように、結果目標を確実に実行できる行動目標に置き換えていくと、モチベーションを落とさず、結果を出すための行動に着手することができるようになります。

◆具体例(結果目標 → 行動目標)
・企画書を完成させる → 企画書の書けるところだけを埋めてみる
・転職する → 転職エージェントに3つ登録する
・夏までに5キロ痩せる → 毎朝30分散歩する
・毎日ブログを更新する → ブログのタイトル案を3つ書き出す
・部屋を片づける → 使っていないものを10個捨てる
・TOEICで800点を獲得する → 過去問を10問解いてみる

思うように成果が出ないときは、結果にこだわるのをやめ、行動にフォーカスしてみましょう。

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なお、行動目標にフォーカスして、結果が出るようになったら、再び結果目標にもフォーカスしてください。行動目標ばかりを意識し続けると、今度は仕事がマンネリ化してしまうからです。

「行動目標」と「結果目標」の両方を設定して使い分け、モチベーションの低下を防ぎましょう。

大平 信孝 メンタルコーチ

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おおひら のぶたか

株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役。メンタルコーチ。中央大学卒業。長野県出身。会社員時代、自身が部下育成に悩んだ経験から、脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。部下育成のためのメソッド「行動イノベーション・トーク」を広めるべく、「行動イノベーションアカデミー」を運営。これまでサポートしてきた企業は、IT、通信教育、商社、医療、美容、小売りなど40以上の業種にわたる。主な著書に、『本気で変わりたい人の行動イノベーション』(秀和システム)、『先延ばしは1冊のノートでなくなる』(大和書房)、『指示待ち部下が自ら考え動き出す!』(かんき出版)など。

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