「寝たきり獣医師」難病と知らず頑張り続けた日々 中学1年で発症、診断名がつくまでに20年以上

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ベッドの上から失礼します。“寝たきり獣医師”の近藤菜津紀です。

近藤さんが可愛がっているペットの小鳥もオンラインインタビューに参加(写真:本人提供)

私は「慢性疲労症候群」という病気を患っているため、1日の中で活動できる時間が限られています。でも、こうして介護ベッドに寄りかかっていれば大丈夫なので、今日はこの状態でお話しさせていただきますね。

獣医師を目指すようになったきっかけ

私が獣医師を目指すようになったきっかけは、幼少期にさかのぼります。

父親が獣医師で、母親が研究職という環境で生まれ育ったので、子どものころからたくさんの動物たちが身近にいました。動物とともに暮らす世界は、私にとってとても居心地のよいものでした。

獣医師になりたいと思ったのは、そんな大切な動物たちの生命に関わる仕事がしたいと思ったからです。そして、獣医学部を卒業。獣医師になる夢をかなえ、動物病院に就職しました。

(写真:本人提供)

しかし、このときすでに、何年も病気の症状に悩まされ続けていたのです。

次ページ中1のときに「慢性疲労症候群」を発症
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