「寝たきり獣医師」難病と知らず頑張り続けた日々 中学1年で発症、診断名がつくまでに20年以上

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慢性疲労症候群で「寝たきり獣医師」に。働きたいのに働けないジレンマを乗り越え見つけた仕事選びの本質(写真:本人提供)
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忙しい日々が続くと、「もう働きたくない……」と思ってしまいがちなもの。

本記事はWoman type(運営:キャリアデザインセンター)からの提供記事です。元記事はこちら

でも、世の中には「働きたくても働けない」状態の人もいる。そんな経験をした人の話に耳を傾けてみると、仕事の見方が変わるかもしれない。

そこでお話を聞いたのが、“寝たきり獣医師”の近藤菜津紀さん。

20年以上悩まされてきた深刻な体調不良

中学1年生のときに「慢性疲労症候群」という病気を発症して以来、深刻な体調不良に悩まされてきた。マイナーな病気であることから、診断名がつくまでに20年以上かかったという。

困難な状況であるにも関わらず、近藤さんは幼い頃から目指していた獣医師になる夢を実現。期待を胸に動物病院で働き始めるも、体が思うように動かない、頭が働かない……“ぎりぎりの状態”が続くようになった。

ほどなくして、院内での立ち仕事がどうしても続けられず、やむなく動物病院を退職。

公務員などいくつかの仕事を経験し、現在はペット✕IT関連の多彩な事業を手がけるスタートアップ企業、TYLでペットの飼い主のためのオンラインカウンセリングに獣医師として取り組んでいる。

夢だった仕事にせっかく就くも、病気のせいで思うように働けない──。

そんなもどかしい時期を過ごしてきた近藤さんが、自分らしく働くことを諦めなかったのはなぜか。そして、「仕事」が人生に与えてくれたものは何だったのだろうか。

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