残念!ランチで「うまい寿司」が食えない理由 ヤバい「1万円高級寿司」の裏側【後編・完結編】
同じ寿司店でも安くあげる3つの方法
(会計を済ませ、店を後にして、近くの喫茶店で)
N君:今回、カウンターに座って「おまかせ」で握ってもらいましたが、正直、自分ひとりだったら、いきなり好物のウニやトロから頼むところでした(笑)。「味が淡泊→濃厚→脂の乗ったネタ→巻き物」という注文のセオリーがありましたが、そう頼むにしたって魚の名前もよく知らないし……。もっと僕みたいな初心者でもできる頼み方はありませんか? おまかせで握ってもらうと値段も怖いし……。
河岸:それだったら、もうぶっちゃけ、予算を最初に言って「今日のおいしいところから並べてください」って頼んじゃうんだよ。たとえば「お酒は別にして1人1万円でお願いします」と言って。それで自分の好きなもの、嫌いなものを言って、あとはおまかせで握ってもらう。
N君:なるほど、知ったかぶりせず、予算を伝えたうえで、おまかせにするわけですね。そうすると、「ウニ」「トロ」と思いつきで頼むよりも安心ですし、結果として安くあげられそうですね。
河岸:あと、こういう頼み方もある。カウンターでメニューを見て「松セット」「竹セット」とかのセットを頼んじゃうの。それで足りない分、もっと食べたい分を握ってもらう。こっちのほうは値段的にもかなりお得だね。
N君:それもいただきます(笑)。あともうひとつの方法というのは?
裏ワザで「刺身→握りは巻き物中心」も
河岸:裏ワザ的だけど、こういう頼み方もあるよ。まず刺身を頼んで、それで飲むでしょう。そのあと普通は「握り中心」で食べるけど、それを「巻き物中心」にするの。さっきみたいな太巻きとか細巻きとか。巻き物は握りに比べて、かなりリーズナブルだから。
N君:細巻きは、鉄火巻きや納豆巻きとかですか?
河岸:そういう定番のものでもいいし、板前さんに聞けば、さっきみたいにその店のオリジナルの巻き物があるかもしれないしね。
N君:なるほど、それもいただきました(笑)。
河岸:納豆なんて、ミシュランで星をとる高級店も回転寿司も、まったく同レベルのものを使っていることがほとんどだからね。だから、ほかのネタに比べたら安い。
N君:それを聞くと、高級店で納豆巻きを頼んだら、なんか損ですね(笑)。
河岸:海苔とシャリが違うから、納豆は同じでも、やっぱり巻き物としてのおいしさは高級店のほうが上だけどね。巻き物の味は「海苔とシャリ」でかなり違うから。
N君:なるほど。あと、ひとつ聞きたかったのは、今回は予約する際、「カウンターでお願いして」と指定があったじゃないですか。そもそも、寿司屋のカウンターで食べることには、どんなメリットかあるんですか?
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