外国人を囲い込め!銀座三越で市中免税店 店内で品を選び、空港で受け取る
観光立国を標榜し、2020年までに訪日外国人旅行者(インバウンド)2000万人を目指す、日本(2013年1036万人)。インバウンドの取り込みに小売業各社も奔走する。その極め付きが「市中免税店」だ。
三越伊勢丹ホールディングス、日本空港ビルデング、成田国際空港、同社系列のNAAリテイリングの4社は、合弁会社を設立。2015年秋にも、三越銀座店に市中免税店を開業する。
関税やたばこ税も免税に
百貨店や家電量販店など従来の免税店は、消費税を免税する「タックスフリーショップ」(消費税免税店)だが、今回は消費税だけでなく、関税、たばこ税、酒税などを免税する、「デューティフリーショップ」(保税免税店)。特殊事例の沖縄を除いて“空港外”に出店するのは、国内初のケースだ。
三越伊勢丹の大西洋社長は「最高の市中免税店を作り上げていきたい。単なるファッションではなく、日本のいい商品、本当に誇りを持って購入していただける品ぞろえと店作りを行う」と鼻息荒い。
空港型の免税店と同様に、訪日外国人のほか、日本人でも出国予定があれば、商品を買える。購入時にはパスポートや航空チケットが必要。商品は店内で選び、出国時に空港で受け取ることになる。
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