休むことに罪悪感ある人に身につけてほしい習慣 「自分さえ頑張れば何とかなる」の考えは危険
営業をしているビジネスパーソンが、自分が扱う商品やサービスについて熟知していないことはまずありません。子育て中のお母さんなら、自分の子どもを一生懸命に理解しようとします。
でも、なぜか自分自身を知ることについては、「そんな時間なんてない」といって、体調や心の状態の変化にも気づきません。むしろ「これが当たり前」「今までこのやり方でやってきた」「これでうまくいっている」と思い込んでいる人のほうが多いような気がします。そして、そんな人が、ある日突然ポキッと折れてしまうのです。
解剖学者の養老孟司さんが、とある動画でこのようなことをおっしゃっていました。
自分のバランスを守って取捨選択するのは、自己中心的な行為でもなんでもなく、これもまた、まわりに迷惑をかけないようにするための「大人のたしなみ」の1つだと私はとらえています。
みんながそれを優先したうえで、それぞれに異なる相手の生き方を気持ちよく尊重できたらいいですよね。心の病気も体の病気も、少なからずまわりに影響を及ぼします。とくに、家族には大きな影響を及ぼすものでしょう。少しくらい自己中心的になったとしても、自分の心身の健康を守ることに貪欲になるのは、まわりにいる大切な人への負担を減らすための「思いやり」でもあるのです。
日常生活の中に運動を取り入れる
心身の健康のために、そして疲れをためないために、どんな人にとっても大切なのが運動です。
「頭が疲れたら、同じだけ体を疲れさせるとバランスを保てるよ」
この言葉も、かつて心療内科併設の研究所で仕事をしていたときに、尊敬する上司からいわれた言葉です。1日中部屋にこもってクライアントの相談に乗った日には、なかなか眠りにつけなくなるという私へのアドバイスでした。そこで、頭や気持ちに疲れを感じた日は、近所をランニングするようにしました。
すると、「頭が冴えてしまって眠れない」状態が一切なくなり、驚くほど気持ちよく眠れるようになったのです。そして、よく眠れた日は心身ともにエネルギーが満たされていて、新しい1日をフレッシュにはじめられるようになりました。
私がしたことは、日常生活の中に、ただ軽い運動を取り入れただけです。それだけで体のみならず心までみるみる蘇っていくことに、ちょっとした感動さえ覚えた出来事でした。
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