休むことに罪悪感ある人に身につけてほしい習慣 「自分さえ頑張れば何とかなる」の考えは危険

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また、トリセツ(取り扱い説明書)になるくらい言語化ができていると、家族やパートナーなどまわりの人にも説明しやすいため、理解されやすくもなります。

例えば、「疲れたからたまにはひとりで過ごしたい」と不機嫌そうにいわれるよりも「今ここで無理をするといつも〇〇になってしまいがちなの。こういうときは○○をすると回復できるから、そのための時間をもらえる?」と伝えられたほうが、相手も気持ちよく受け取れるし、協力してもらいやすくなることは間違いありません。

また、休むことによって生じるデメリットや休めない理由が頭をよぎるなら、それもいちどすべて書き出してみましょう。すると、解決策や折衷案を、いろいろな角度から考えやすくなります。

ビジネスパーソンの中には、まわりが仕事をしていたり、デスクから離れずに食事したりしているのを見ると、たとえ昼休みでも自分だけしっかり食事休憩を取ることに罪悪感を覚える人がいます。

在宅勤務中に、就労時間外はしっかり休みたいと思っていても、チャットに参加しないとサボっていると決めつけられるのでつい反応してしまうということもあるでしょう。

そんなときこそ、実際にその思いや考えを書き出すことで、客観的な視点で思考を進めていくことができます。そうして、休むことに対する自分なりの納得感ができていくはずです。

休めないという人は仕事や家事を全力でやるタイプ

どんな環境においても、しっかり充電できている自分だからこそ、貢献できることが増えていきます。

いつも「休めない」と言っている人は、おそらく仕事や家事を全力でやるタイプで、できない理由をあまり口にせず、ひたすら「どうしたらできるか」を考える努力家の人ではないでしょうか。

そんな仕事における姿勢や考え方こそ、休むことにも生かしてほしいと思います。「仕事さえこなせばそれ以外は何とでもなる」「自分さえ頑張れば何とかなる」というスタンスは、やっぱり心身にとって危険です。「休む」ことは、自分に対してとても丁寧にケアをしていく習慣です。そして、「何もしない」とは、自分を丁寧に扱う生き方にほかなりません。

食事のバランスを考えるのは、人生のバランスを考えることと似ていると私は考えています。

私自身、かつてダイエットをしていた者としても、栄養士として診る側としても、「無理は続かない」というあたりまえのことを骨身にしみて感じています。無理を通そうとすると、心身のどこかに穴が空いてしまうのです。程度の差こそあれ、それはどんな人でも変わりません。

その穴は、人と比べて自分に足りていないもので無理に埋めようとするよりも、「自分が持っている資源をどのように最大限に生かすか」を考えることで埋められると考えています。

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