結果は、恋愛結婚するための男性の限界出会い年齢は36.9歳、女性は34.6歳と出ました。全員とはいいませんが、男性は37歳、女性は35歳を超えるとほぼ恋愛相手との出会いはないと考えていいでしょう。
40歳を超えてから「恋愛結婚したい」と急に婚活にいそしむ未婚男性の方もいるらしいのですが、40歳の時点で付き合っている相手がいない状態からのスタートはほぼ絶望的といっていいでしょう。40歳以上で初婚している男性のほとんどがすでに37歳までに結婚対象相手が存在しているのだ、という事実は押さえておいたほうがよいかと思います。
平均初婚年齢を追うのではなく、「結婚した人がその相手と何歳で出会っているのか」という出会い年齢を基軸に考えないといけないということです。
日本の皆婚時代を作り上げたのは?
かつて、日本の皆婚時代を作り上げてきた最大の要因は、お見合いや職場縁などの「お膳立て」によるものです。夫年上婚が8割を占めていたのもそれに起因します。
冒頭で、夫年上婚が1970年と比較して、46万組も減少していると書きました。出生動向基本調査の「夫婦の出会いのきっかけ」という統計に基づいて、1970年と2015年のきっかけ別婚姻数を比較すると、お見合いと職場を合わせた合計の減少婚姻数が約46万組です。夫年上婚の減少とは、すなわち「お見合い+職場」結婚の減少数と完全に一致するのです。
残念ながら、今後、伝統的なお見合いが増えるとは思えませんし、職場での出会いに関しても、上司のおせっかいも、先輩社員が後輩社員を飲みに誘うことすらセクハラ扱いされてしまうリスクがあります。
婚活系のマッチングサービスを使えばよいではないか、という意見もありますが、あれこそかつての路上ナンパのネット版にすぎず、結局は恋愛強者だけが楽しめるサービスとなっているのが実情です。恋愛が自由市場化すれば、強者の総取りになってしまうのは自明の理だからです。
結婚をするのなら、若いうちにしておいたほうがいい。これは真理なのですが、『「独身の9割が結婚したい」説の根本的な誤解』という記事に書いたように、34歳までの未婚者で結婚に前向きなのは男4割、女5割しかいません。
男性であっても35歳を超えて、結婚相手を新たに見つけるというのは、当記事でご説明したように、恋愛結婚においてはかなり難しくなるにもかかわらず、若いうちの結婚意欲がこれほど低いと婚姻数が減るのは当然です。
晩婚化という言葉に惑わされがちですが、男性の結婚にも締め切りは存在します。「孝行したいときに親はなし」という言葉がありますが、「結婚したいときに相手はなし」ということになるかもしれません。
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