コロナ禍で爆売れ「本格的コーヒーメーカー」3選 新発売「バルミューダ」5万9400円の実力は?

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話題のコーヒーメーカー3製品をご紹介します。左からサンコー「おうち純喫茶」、バルミューダ「BALMUDA The Brew」、ラッセルホブス「グランドリップ 8cup(7653JP)」(筆者撮影)
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コロナ禍で在宅時間が増え、売れた家電のひとつにコーヒーメーカーが挙げられる。緊急事態宣言が解除されたものの、「家で本格的なコーヒーを飲みたい」というニーズは今もなお高く、人気の製品は品薄状態になっているものもある。そこで今回は話題のコーヒーメーカー3製品をご紹介する。

独自の制御でハンドドリップを再現したバルミューダ

バルミューダから10月7日に発売された、話題の「BALMUDA The Brew」(実勢価格5万9400円)を試した。バルミューダといえば、二重の羽でやわらかい風が特徴の扇風機「The GreenFan」や水を入れてパンを焼くスチームオーブントースター「BALMUDA The Toaster」など、革新的な家電を次々と発表してきたメーカーだ。コーヒーメーカーは同社にとって初めてのジャンルだが、独自のテクノロジーに注目が集まっている。

バルミューダの「BALMUDA The Brew」。オープン式なので香りが部屋に広がる(筆者撮影)

同製品は綿密な温度制御を行うことが特徴。100℃のスチームでサーバーを温めてから、96℃の湯でコーヒー豆を蒸らす。その後、92~91℃で苦みと酸味を抽出し、次に91~90℃で甘みを抽出し、89~82℃でコクを抽出。この温度変化はハンドドリップと似ている。お湯が少しずつ冷めていく過程でコーヒー豆を引き出す味や香りが異なるため、豊かで複雑な味を表現できるのだ。

「レギュラー」モードでは、コーヒーサーバーに直接注湯する「バイパス注湯」方式を採用。全体の4分の1はコーヒー豆を通さず、お湯をそのまま注入する。これは仕上げの加水で豆の香りとコクを残し、雑味を残さないようにするためだ。実際に飲んでみたところ、コーヒーの香りを存分に楽しみつつ、クリアな後味を堪能できた。「苦いコーヒーが苦手」という方も飲みやすいだろう。

しっかりとした力強い後味を楽しみたいということであれば「ストロング」モードがおすすめだ。「バイパス注湯」は行わず、一般的なコーヒーメーカーと同じく最後までコーヒー豆を通して淹れるため、豊かな風味や甘みも感じつつ、後味に苦みが残るコーヒーとなる。

場所をとらないスリムなサイズ感で、抽出中には「カチカチ」というやわらかい時計のような音がするのもバルミューダらしい演出だ。

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