修復不可能、不仲の2人が仲直りできる唯一の方法 「水曜日のダウンタウン」ベテラン漫才師の奇跡

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ベテラン漫才コンビ「おぼん・こぼん」はなぜ超不仲を解消できたのでしょうか(写真:漫才協会公式サイト)

そのインパクトと感動は「今年いちばんの番組だった」と思わせるものがあり、「見ていない」という人は、ぜひTVerで見ることをおすすめします。

その番組は6日に放送された「水曜日のダウンタウン」(TBS系)。この日は「いつ解散してもおかしくないほどの不仲が約10年も続く、結成56年のベテラン漫才コンビ、おぼん・こぼんが仲直りできるか」を追う企画の完結編が放送されました。

この企画は2年もの長期間にわたるもので、芸人仲間だけでなく、長年連れ添ったマネジャー、本人たちの娘や孫、友人らを巻き込む形で不仲解消への道が模索され、完結編も2週連続で放送。Twitterでトレンドランキング1位を2週連続で記録したほか、視聴率も大幅に上がり、「ギャラクシー賞を獲るかも」という声も上がっています。

さらに驚かされたのは、番組に感化されて、親や上司などとの不仲を解消しようとする人々がいること。実際、同番組でおぼん・こぼんに寄り添い続けたナイツが翌7日昼のラジオ「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)で、それらの声が届いていることを明かし、「日本中で仲直りが起こっているかもしれない」と語っていました。

そのラジオでハリセンボン・箕輪はるかさんが「1時間の中で感情が揺さぶられまくってジェットコースターみたいだった」と評していたように、今回の番組は感動的なだけでなくエンタメ性の高いモノでした。また、それだけでなくビジネスパーソンにとっても学びになるポイントがあっただけに、「不仲を解消する方法」「絶対折れない人が折れる瞬間」という観点から解析していきます。

不仲の2人が花嫁と腕を組んで入場

放送の主要箇所をピックアップしながら、「不仲を解消する方法」と「不仲の状態が続いてきた理由」、さらに視聴者が感動させられたポイントを挙げていきましょう。

これまでの放送を振り返ると、まず2019年2月27日に「芸人解散ドッキリ。師匠クラスのほうが切ない説」という企画を放送。ところが「ドッキリから逸脱して激しい口論になる」という後味の悪い形で終わってしまいました。

そんな後味の悪さをフォローすべく5カ月後の7月3日、「おぼん・こぼんでも催眠術さえあれば仲直りできる説」を放送したものの、あえなく失敗(これは悪ノリだけに、当然と言えば当然なのですが)。その後、2年余りの月日が流れても不仲は続いていました。

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