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修復不可能、不仲の2人が仲直りできる唯一の方法 「水曜日のダウンタウン」ベテラン漫才師の奇跡

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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ここでの問題点は、双方の言葉足らず。こぼんさんが怒った理由は、「おぼんさんが新郎新婦や列席者を長い時間待たせたうえに、おどけて戻ってきたから」ですが、そのことを伝えずにコンビ解消だけを口に出してしまったことが問題でした。

一方のおぼんさんも、問題解決を急ぐあまりフライング気味に握手を求め、照れもあっておどけたことで、言葉が足りなかったという印象は否めません。こうなると、「互いに『相手が悪い』と思うところだけを切り取って非難し、真意を汲み取ろうとしない」というはたから見たら子どものケンカのような状態に陥ってしまいます。

決してあきらめない周囲の人々

ところが周囲の人々は決してあきらめませんでした。ナイツの2人は「すいません。漫才自体はやめないでください」と頭を下げ、こぼんさんの娘・いづみさんは「(解散は)ダメです」と絶対に認めず、おぼんさんの娘・千尋さんも「私はやってもらいたい。もう1回見たい」と熱く語りかけました。

さらに後輩のナイツは、土屋伸之さんが「(コンビ存続は)無理じゃないです。やりたいって気持ちがあればいいじゃないですか」、塙宣之さんは「『2人に漫才やってもらいたい』って根底しかないので。別にこれ(番組)全部カットして使わなくなったっていいくらいの思いです」と必死に説得。その甲斐あって、こぼんさんは渋々ながら漫才を続けることだけは納得してくれたのです。

ところがここから急展開。おぼんさんが「じゃあ、もういっぺんやろう。『漫才やろう』って気持ち。おもろい漫才やるにはそれしかないわ。よっしゃ」と話し、こぼんさんのいる撤収作業中の式場へ向かいました。

おぼんさんは「どうもみなさん、ホントいろいろご迷惑かけて申し訳ございません。俺も意地張ってたところがいろいろあるんで。この場借りて、俺も入れ替えるから、お前も入れ替えや。もういっぺんやり直そう」と手を差し出し、こぼんさんはそれをがっちり受け止めました。そして2人はしっかりと抱擁。

さらに、おぼんさんは「ホントにおもろい漫才やんねんで。ホントにいい漫才やりたい。塙、台本書いてくれ」、こぼんさんは「“ヤホー”のネタちょうだい」という息の合ったかけ合いで笑いを誘いました。列席者たちが涙を浮かべる中2人は「どうもようこそおいでいただきましてありがとうございます」と即興漫才をはじめて爆笑を巻き起こし、「ありがとうございました」と四方に頭を下げたのです。

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【一気に不仲が解消された2つのポイント】

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