修復不可能、不仲の2人が仲直りできる唯一の方法 「水曜日のダウンタウン」ベテラン漫才師の奇跡

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一気に不仲が解消されたポイントは、親しい人々による粘り強い説得と、漫才への思いという共通点に気づいたことの2つ。

今回のように「こじれた関係を元通りにしたい」「折れない人に折れてもらいたい」とき、1度の説得でうまくいくことはなかなかないでしょう。いかに親しい人々が「仕方ないかな」とあきらめずに「それではダメ」「大丈夫」「できる」などと声をかけ続けられるかがカギを握っているのです。

当事者同士での解決は極めて困難

おぼん・こぼんの2人に限らず、年齢を重ねれば必ず老成するわけでも、感情の起伏がなくなって丸くなるわけでもありません。むしろ短所や悪い癖ほど直りづらく、そこを指摘されるほど意固地になりやすい人が多いもの。そのため「当事者同士で解決する」ことは極めて難しく、親しい人々のサポートが欠かせないのです。

またその際、不仲の2人にもある共通点をそれとなく伝えてあげることも重要。おぼん・こぼんのケースでは漫才への思いが一致していたため、「ほかはいいから、それだけは捨てないで」「それがあるから2人はきっとやっていける」というメッセージが心をほぐすことにつながったのでしょう。

もともと人間は共通点を持つ人に親近感を抱きやすく、それが自分の大切にしているものなら、なおのこと。2人は大切なものへの思いでシンクロしたからこそ、あうんの呼吸で即興漫才をはじめたのではないでしょうか。

10年ぶりに不仲を解消した2人は、心配をかけた人々に息の合ったネタを見せるために、あらためてホームの東洋館で漫才を披露。「同じ楽屋にいる」「ネタ合わせをしている」「おそろいの衣装で出てきた」「19年ぶりのネタ・献血を披露」などのさまざまな点で来場者を泣き笑いさせました。

最後におぼんさんは「まあ頑張ろう。死ぬまでやな」と声をかけ、こぼんさんは「もう間もなくだ」と言い返したところで番組は終了。息の合ったかけ合いを復活させ、オチで笑わせるという、これ以上ない大団円を見せてくれたのです。

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