コロナ禍で急増している「未経験IT就職」の実態 志望者は若者だけでなく、30~40代にも広がる

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筆者が所属する、20代の若者(Z世代、第二新卒)向けに就業支援を行うUZUZが、コロナ禍の2021年6月12日〜8月3日に「IT業界への志望意欲」を既卒生、第二新卒生計866人に調査したところ、就業経験のない既卒では51.0%、3年以内の就業経験がある第二新卒では50.5%が「意欲が上がった・どちらかと言えば上がった」と回答した。

また、ディスコ社が新卒(2022年卒)向けに行った志望業界の調査(2021年1月実施)によると、1位が「情報・インターネットサービス(18.8%)」、2位が「情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト(16.4%)」と、IT業界が上位を独占している。

コロナ禍において、新卒から20代若手社会人に至るまで「IT業界」の人気がかなり向上していることがデータからも見て取れる。現場でキャリア支援を行っている筆者の元にも、未経験からIT業界への就職(転職)を志望する求職者の相談が増えている。

コロナ禍前は人気のなかったIT業界

では、IT業界は、コロナ禍前から人気があったのだろうか? 実はそうではない。

コロナ禍前の2019年4月にマイナビが行った「AI推進社会におけるキャリア観に関するアンケート」によると、2020年卒業予定の新卒(大学生・大学院生)の75.4%が「AI(人工知能)やIT(情報技術)関連の職種を”希望しない”」と回答している。AI・IT関連職種を希望しない主な理由として、「必要スキルがわからない(61.1%)」「選考ポイントがわからない(25.5%)」という回答が多い。つまり、「よくわからない」「選考難易度が高い」ことから敬遠している求職者が多いことがわかる。

実際にコロナ禍前にキャリア支援していた20代社会人からも、同じく「わからない」「難しそう」といった声は上がっていた。コロナ禍前から需要が高く、未経験者向けの求人が多かったIT業界だが、当時は志望者が少なく、需給ギャップがどんどん広がっていると感じていた。

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