「iPhone 13」の選び方と使って実感した超進化 ディスプレーが「まったく新しいモノ」になった

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縮小

アップルのデバイスは通常、60Hz(1秒間に60回書き換え)で動作している。ProMotionのディスプレーでは、これを最大120Hzに引き上げることができる。動きの速いゲームをプレーする場合、より滑らかな表現が可能になる。しかし画面を書き換えれば、それだけディスプレーの消費電力は上がる。

ウェブサイトや電子書籍など、文字をじっくり読んでいるときは画面が動かない。また待ち受け画面でも、120Hzの激しい動きは不要だ。

そうしたときは最低10Hzにまでリフレッシュレートを落として電池を節約する。また操作が始まると、指の動きに合わせて自動的にリフレッシュレートを上げる制御を行う、賢いディスプレーだ。

実際に触れてみると、ロック解除からホーム画面のスクロールやアプリの立ち上げや画面遷移だけでも、滑らかさが向上していることに気づかされる。

iPhone 13 ProからiPhone 12 Proに戻ってみると、確かに画面がカクカク動いているように感じ、元に戻れなくなってしまう。それほどに、ProMotion搭載のiPhone 13 Proの画面は気持ちよく動く。

全画面デザインの欠点が縮小

また2017年に登場したiPhone X以来、画面上部に「ノッチ」と言われる切り欠きがあり、ここに顔認証などを実現するセンサーを備えたTrueDepthカメラが収まっている。今やすっかりiPhoneのデザインの特徴になっているが、冷静に考えればデザイン上の欠陥だ。

アップルもそのことに気づいているようで、2021年モデルのiPhoneでは、受話スピーカーを端末上部のエッジギリギリに移動させることで、ノッチの幅を短くしたのだ。そのかわり、やや高さは増している。

iPhone 12 mini(左)とiPhone 13 mini(右)。20%縮小された「ノッチ」(画面の切り欠き)によって、表示領域が拡大し、時計の文字のサイズなどが大きくなっている様子がわかる(筆者撮影)

新しいノッチ周辺のデザインで、使っていて大きくメリットを感じたのは、通話のしやすさだ。

これまで画面のやや内側に受話スピーカーがあったため、無意識に耳に当てると、スピーカーがずれて聞き取りにくく、位置を修正する、と言う場面が何度かあった。

エッジにスピーカーが移動したことで、端末の端を耳の穴に当てればよくなり、無造作に電話を耳に当てても外れにくくなった。ちょっとしたことだが、iPhone 13シリーズの電話としてのユーザビリティ向上は、iPhoneが引き続き電話としての使いやすさを追求している点に気づかされる。

また、ノッチの小型化で最も恩恵を受けるのは、iPhone 13 miniだ。端末のサイズにかかわらず、TureDepthカメラのユニットのサイズが同じであったため、5.4インチディスプレーのモデルでは画面上部の大半がノッチに覆われてしまっていた。

iPhone 13 miniでは、画面上部の左右の画面領域が広くなり、より大きく時計や電池残量、電波ピクトなどを表示できるようになった。明らかに視認性が向上しており、小型モデルのファンにはうれしい進化だ。

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