総裁選「岸田・河野氏の話し方」大解剖、ここが問題

2人から「国民の心に刺さる言葉」は出るのか

17日の告示日の所見発表演説会では、広島の支持者の高齢者の婦人からかけられた言葉を方言交じりで再現するなど、聞く人の琴線に触れようと原稿や話し方にも工夫の跡が見られました。

しかし、残念ながら、後半の政策の部分では、足早に原稿を読み上げるような形になってしまっており、力強さもトーンダウンしてしまっていました。

岸田氏については「岸田さんからもらう(選挙区広島の名物である)もみじ饅頭の箱の底には、お金が入っていない」ということが笑い話になるほど、クリーンだといった話や、若手議員でもきちんと挨拶をするほど、「腰の低い」人といった評判が聞こえてきます。

要するに「いい人」「紳士的な人」というのが定評で、その主張も「国民の声を聴く」「丁寧で謙虚な政治」といった優しさを強調するものですが、インパクトが弱い印象は、なかなか免れません

森友問題について当初は、「国民は足りないと言っているわけだから、さらなる説明をしないといけない」と言っていたものが、「再調査は考えていない」といった発言に変わるなど、ブレが目立つことも批判の対象になっています。

「インパクト」と「力強さ」をいかに出していくのかが今後の課題でしょう。

発信力に定評がありつつも「課題」も多い河野氏

一方、国民人気に秀で、「発信力」に定評のある河野候補ですが、出馬の際のスピーチを聞くと、「まだまだ課題がある」ように感じます。

話し方に勢いやエネルギーがあり、ジェスチャーも力強いのですが、「メッセージにいまひとつアピール力がない」のです。彼のメッセージはこういったものでした。

「みなさんと一緒に笑い、みなさんと一緒に泣き、みなさんの思いを受け止め、みなさんに共感していただける、そんな政治を通じて人が人に寄り添うぬくもりのある社会を作っていきたい」
「国民に共感していただける政治」
「国民が少しずつ手を伸ばしたら、いろいろつかめる。いつかは星に手が届くかもしれない、そう思ってくれる国を作りたい」
「保守主義とは度量の広い、中庸な、あたたかいもの」
「『これができたら便利だよね』『これができたら本当にいいよね』そう思えることをやってみようとそう思えるような先頭に立つリーダーになりたい」
次ページ「方向性」はいいのだが…
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